【土地を売りたい!相談先は?】土地売却の6つの状況ごとの相談先をご紹介

土地売却では大きなお金が動くため、税金や手数料などさまざまな費用が必要です。また、権利関係の手続きも複雑で難しいと感じている人も多いでしょう。
そこで今回は、土地売却の際の相談先について解説します。土地売却の状況ごとの相談先を紹介するので、最後まで読めば適切な相談相手が見つかるでしょう。
- 【はじめに】土地売却までの流れ
- ①売却相場を自身で把握する
- ②不動産会社と契約し買主を探す
- ③売買契約を結ぶ
- 【相談先は?】土地売却の状況に応じての相談先は大別して6つ
- ①土地売却の「税金」に関する相談は「税理士」
- ②土地売却の「法律」に関する相談は「弁護士」
- ③土地売却の「借金返済」における相談は「司法書士」
- ④土地売却の「境界」における相談は「土地家調査士」
- ⑤土地売却の「関連会社間取引」における相談は「不動産鑑定士」
- ⑥土地売却における「その他3つ」の相談は「不動産会社」
- 【重要】土地売却は不動産会社を探すことがもっと大事!5つの選び方とは?
- ①所有している物件・土地のエリアに精通している担当者か
- ②不動産会社としての規模感は大きいか
- ③担当者の対応が早いか
- ④担当者の知見が豊富であるか
- ⑤売却実績が豊富であるか
- まとめ
【はじめに】土地売却までの流れ
まずは、土地売却までの流れを以下の項目に分けて紹介します。
- 売却相場を把握
- 不動産会社と契約
- 売買契約を結ぶ
土地売却までの流れを把握していないと、時間と労力ばかりを費やすことにもなりかねません。次章で、それぞれの項目を詳しく解説するのでチェックしてください。
①売却相場を自身で把握する
土地売却では、相場を知らないと安く売却してしまう可能性があるため、特に知っておきたいポイントです。また、売却価格が高すぎるとなかなか売れません。相場をもとに売却したい土地の適正価格を把握した上で、価格を決定するのがおすすめです。
売却相場は、土地総合情報システムや不動産検索サイトで類似物件を探せば把握できます。不動産会社が出す売却価格を鵜呑みにせず、自分でも売却相場を調べておきましょう。
②不動産会社と契約し買主を探す
土地の売却をする場合、基本的には不動産会社を通します。自分で買主を探すこともできますが、トラブルを防ぐためにも不動産会社に依頼するのがおすすめです。
土地の売却を依頼する不動産会社が決まったら、媒介契約を結びます。媒介契約の種類によって不動産会社の行動は異なるため、自分に合うものを選択してください。また、買主の探し方も媒介契約や不動産会社によって異なります。契約前によく確認しておきましょう。
③売買契約を結ぶ
買主が決まったら売買契約を結びます。不動産会社に売却を依頼した場合、売買契約時のサポートもしてくれるため安心です。売買契約時には、契約書に署名・押印をします。実印や印鑑証明書が必要ですが、基本的には不動産会社から用意するよう連絡があるでしょう。
また、売買契約時には土地の境界を確認します。境界が分からないと土地の面積が不明瞭になり、売却後にトラブルが発生する可能性があるからです。トラブルを回避するためにも、売買契約書に記載されている契約解除のルールは必ず確認してください。
【相談先は?】土地売却の状況に応じての相談先は大別して6つ
初めて土地を売却する場合、何からすればいいかわからない方も多いはず。土地の場所や地目・形状などによって特殊な手続きが必要なので、困ったら以下に相談してみましょう。
- 税理士
- 弁護士
- 司法書士
- 土地家屋調査士
- 不動産鑑定士
- 不動産会社
次章ではそれぞれの相談先の特徴を解説します。悩みによって適切な相談先は異なるため、土地売却で悩みがある人はチェックしてみてください。
①土地売却の「税金」に関する相談は「税理士」
土地の売却では大きなお金が動きます。どのような費用がかかるかはケースバイケースなので、素人ではわからないことも多いです。税金に関する専門家でもある税理士に相談すれば、土地売却の際の税金を詳しく教えてくれます。
ただし、税理士に依頼する場合は費用が必要です。直接問い合わせずに税理士会が実施している無料相談を利用すれば、初期コストを抑えられるでしょう。
②土地売却の「法律」に関する相談は「弁護士」
遺産相続や財産分与に関する土地売却では、弁護士に相談するのがおすすめです。相続や財産分与はトラブルに発展することも多く、自分達で解決できないケースがあります。
また、土地の売却では契約中にトラブルが発生することも少なくありません。特に、不動産会社を通さずに売買する場合は要注意です。トラブルが発生した場合は、無料相談などを利用して土地売却が得意な弁護士に依頼しましょう。
③土地売却の「借金返済」における相談は「司法書士」
借金返済のために土地を売却する場合は司法書士に相談しましょう。司法書士は、登記や所有権に関するプロで、借金返済の相談にものってくれます。
借金返済のために土地を売却する場合、売却価格によっては返済金に届かないかもしれません。また、土地を担保に借金をした場合、完済時に抵当権の手続きも必要です。この抵当権解除の手続きも、司法書士に依頼が可能です。
借金返済のために土地を売却したい人は、司法書士法人の相談がおすすめです。個人ではやることが多すぎて大変ですが、司法書士の適切なアドバイスがあれば安心です。
④土地売却の「境界」における相談は「土地家調査士」
境界に関する悩みは、土地家屋調査士に相談しましょう。古い土地の場合、土地の境界が不明確になっていることが多いです。境界がわからないと正確な面積が把握できず、土地が売れにくくなります。
隣地との境界がわからない場合は、土地家屋調査士に境界を確定させた測量図を作成してもらってください。必要な情報として、隣地との境界だけでなく、道路との境も合わせて依頼するのがおすすめです。
⑤土地売却の「関連会社間取引」における相談は「不動産鑑定士」
親会社から子会社へ土地を売却する場合など、関連会社間取引での相談は、不動産鑑定士にしましょう。特殊な当事者間での取引は、脱税予防のために不動産鑑定士による鑑定評定所が必要です。
通常の売却の場合は法人同士でも不動産会社の査定で問題ありませんが、関連会社への売却の際は注意してください。
⑥土地売却における「その他3つ」の相談は「不動産会社」
土地売却による悩みが以下の3つに該当する場合は、不動産会社に相談しましょう。
- 売却価格
- 売却方法
- 土地の活用方法
不動産会社への相談は基本的に無料で、売却を依頼しても仲介手数料は成功報酬型です。売却後の支払いなので、相談費用がなくても問題ありません。具体的にどのような相談にのってくれるか、次章で詳しく解説します。
1.売却価格についての相談
不動産会社には、売却価格の相談が可能です。実際に売る時の金額も相談可能で、売り出し価格や値引き交渉に応じるかまで一緒に考えてくれます。
土地の売却相場も教えてもらえるので、適切な価格設定が可能です。もちろん、自分で調べて価格を説定することもできますが、プロである不動産会社のアドバイスをもらったほうが効率的に売却を進められるでしょう。
2.売却方法についての相談
土地の売却方法に悩んでいる場合でも、不動産会社に相談するのがおすすめです。例えば、「近所の人に売りに出していることを知られたくない」といった細かな要望も叶えてもらえます。
他にも、早く売りたい場合の売り方も相談可能です。売却方法について悩みがある場合、不動産会社に相談すれば適切なアドバイスをもらいながら希望通りの売却ができるでしょう。
3.土地の活用方法
売りたい土地の地目によっては、そのまま売却できなかったり制限がかかったりすることも。そういった難しい相談でも不動産会社は対応してくれます。
不動産会社は土地活用のプロです。土地を売るノウハウを詳しく教えてくれるため、相談することでより高い金額で売れる可能性もあります。農地や調整区域など、土地の活用方法に困った時は不動産会社に相談しましょう。
【重要】土地売却は不動産会社を探すことがもっと大事!5つの選び方とは?
土地の売却をスムーズに進めるためには、不動産会社の探し方大切です。ここからは、不動産会社の選び方を紹介します。
- 担当者
- 不動産会社の規模
- 対応のスピード
- 知識
- 売却実績
信頼できる不動産会社を見つけることができれば、納得のいく形で売却ができます。反対に、不動産会社選びに失敗すると売却価格に満足できなかったり、なかなか売れなかったりするので注意してください。
①所有している物件・土地のエリアに精通している担当者か
不動産会社によって得意とする物件やエリアは異なるため、自分が売却したい土地を得意とする不動産会社に依頼することが大切です
地元の物件を得意とする会社もあれば、全国各地の土地を取り扱う会社もあります。また、担当者によっても得意分野が分かれるため、会社としてだけでなく担当者の能力も見て判断しましょう。
②不動産会社としての規模感は大きいか
不動産会社を選ぶ時は規模感も確認しましょう。
大規模の不動産会社は、豊富な売り先との関係性を持っています。また、全国各地に支店を持つ会社もあり、自分が住んでいない地域の土地を売る時でも移動の手間がかかりません。
小規模な不動産会社でも、販売能力や提案内容が魅力的な会社はあります。ただし、土地は多くの人の目に触れた方が売れやすいため、規模的に実現できない部分もあるでしょう。
不動産会社を選ぶ時は、規模感と自分の希望する売却内容も考慮してください。
③担当者の対応が早いか
担当者の対応の早さは、土地の売却において重要です。レスポンスが遅いと、売却の機会を逃してしまったり、売却時に不安を感じたりする可能性があります。
対応が早い担当者であれば、売却の機会を逃すことなく安心して任せられます。アポイントの日時設定やレスポンスのスピードなどを参考に担当者の対応の早さを判断しましょう。
④担当者の知見が豊富であるか
担当者の知見が豊富かも、不動産会社選びのポイントです。知識が豊富であれば、不動産売却に関するさまざまな悩みを相談できます。豊富な知識で自分では思いつかない提案をしてくれるかもしれません。
逆に、不動産会社として優秀でも、担当者の能力が低ければ安心して土地の売却を任せられません。担当者に自分の要望を叶えられるだけの知見があるか、必ずチェックしてください。
⑤売却実績が豊富であるか
不動産会社を選ぶときは、売却実績が豊富かチェックしましょう。「売却実績が少ない=販売能力がない」と判断するのはNGですが、少なからず不安を感じることも間違いありません。売却実績がある事実は、土地を売却したい人にとって大きな安心材料です。
ただし、売却実績が豊富でも自分が売却したい物件が不得意な不動産会社ではスムーズに売却できないかもしれません。そのため、自分の売りたいと思っている土地と似た物件の売却実績があるか、必ず確認しておいてください。
まとめ
今回は、土地の売却の際の相談先について紹介しました。土地の売却では大きなお金が動き、悩みを抱えることも多いです。また、悩みを解決せずに土地を売却すると後悔する可能性もあります。
土地を売却する際は、悩みに合わせて適切な相談先を探しましょう。悩みを解決して満足できる形で土地の売却ができるので、紹介した内容を参考に相談先を検討してください。