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一坪はどのくらいの大きさ?計算方法とマイホームに必要な坪数も解説
物件情報を見ていると坪という単位を目にする機会がありますが、「結局どのくらいの広さなの?」と疑問に思う方もいるのではないでしょうか。一坪は約3.3㎡で、およそ畳2枚分の広さにあたりますが、畳の大きさには地域差があるので注意しましょう。この記事では「一坪がどのくらいか」「マイホームを建てるのに必要な具体的な坪数」などを解説します。
一坪は約3.3㎡で、住宅の広さを説明する際によく使われます。坪とは、広さを表す尺貫法の単位で、尺貫法では長さの単位として尺が用いられることが一般的です。1尺は約30.3cmで、一辺が6尺(約1.82m)の正方形の面積を一坪と定めています。そのため、一坪は平方メートル換算で約3.3㎡となります。
坪から平米(㎡)を求める場合:坪数×3.30579
平米(㎡)から坪を求める場合:平米数÷3.30579
㎡・坪の換算が一目で分かる早見表は以下のとおりです。
| 平米(㎡) | 坪 |
|---|---|
| 9.72㎡ | 約3坪 |
| 12.96㎡ | 約4坪 |
| 16.20㎡ | 約5坪 |
| 19.44㎡ | 約6坪 |
| 29.16㎡ | 約9坪 |
| 32.40㎡ | 約10坪 |
| 35.64㎡ | 約11坪 |
| 42.12㎡ | 約13坪 |
| 45.36㎡ | 約14坪 |
| 48.6㎡ | 約15坪 |
物件の情報を見るときは、一坪がどれくらいの広さを表すのかを知っておくだけで部屋の大きさを把握しやすくなり、間取りの検討や物件選びが容易になるでしょう。
一坪は約2畳にあたるため、部屋の広さをイメージする際には畳で考えると分かりやすい場合もあります。特に、間取り図や住宅広告では畳数で表記されることも多く、坪や㎡と合わせて理解しておくと便利です。
ただし、畳と一口にいっても、実は全国で同じ大きさというわけではありません。畳は地域ごとにサイズが異なるため、同じ「○畳」と表示されていても、実際の床面積に差が生じることがあります。
そのため、畳数で広さを判断する際は、どの規格の畳が使われているかを知っておくことが重要です。代表的な畳の種類は、以下の4つに分けられます。
| 名称 | 1畳の大きさ | 2畳のサイズ |
|---|---|---|
| 京間(西日本エリア) | 95.5cm × 191.0cm=1.82㎡ | 3.64㎡ (一坪より大きい) |
| 中京間(東海エリア) | 91.0cm × 182.0cm=1.65㎡ | 3.31㎡ (ほぼ一坪のサイズ) |
| 江戸間(東日本エリア) | 88.0cm × 176.0cm=1.54㎡ | 3.11㎡ (一坪より小さい) |
| 団地間(エリアに関係なく多くの団地で採用) | 85.0cm × 170.0cm=1.44㎡ | 2.88㎡ (一坪より小さい) |
※「不動産の表示に関する公正競争規約(表示規約)」で定められている1畳=1.62㎡に基づき算出
畳の大きさには地域差があることを覚えておくと、表示されている畳数と実際の広さにギャップを感じるといったミスマッチを防ぎやすくなります。また、畳・坪の換算が一目で分かる早見表は以下のとおりです。
| 畳 | 坪 |
|---|---|
| 6畳 | 3坪 |
| 8畳 | 4坪 |
| 10畳 | 5坪 |
| 12畳 | 6坪 |
| 18畳 | 9坪 |
| 20畳 | 10坪 |
| 22畳 | 11坪 |
| 26畳 | 13坪 |
| 28畳 | 14坪 |
| 30畳 | 15坪 |
物件を見る際に早見表を参照することで、部屋の広さのイメージに役立つでしょう。
一坪にどのような設備が設置可能かを確認してみましょう。一坪のスペースに置ける、具体的な住宅設備は以下のとおりです。
| 設備 | いくつ置けるか | スペースに余裕があるか |
|---|---|---|
| トイレ | 2個 | 通常の戸建てのトイレで想定される程度の余裕あり |
| 洗面所 | 1個 | 脱衣スペースが取れるくらいの余裕あり |
| 畳 | 2枚 | 基本的に余裕なし |
実際にこれらの設備を一坪の中に設置すると、以下のようなイメージになります。

ここでは、いま暮らしている家の中で、一坪を実際に体感できる例を紹介します。自分の想像する快適な住まいにはどれくらいの広さが必要になるかの参考にしてください。
トイレの場合、一般的な個室の約2つ分が一坪程度だと考えるとイメージしやすいでしょう。トイレの広さはさまざまですが、以下が主な例として挙げられます。
| トイレタイプ | 大きさのイメージ |
|---|---|
| 0.4坪タイプ | 一般的な分譲マンションや戸建ての2階に使用されるサイズ |
| 0.5坪タイプ | 一般的な戸建ての1階に使用されるサイズ |
| 0.75坪タイプ | ゆったりと余裕を持って過ごせるサイズ |
| 1坪タイプ | 車いすが入れるような、バリアフリーに対応したサイズ |
0.4坪タイプのトイレは、一般的な分譲マンションのほか、戸建ての2階にも使用されています。1畳弱なので少し狭いと感じるかもしれませんが、通常使用する分には問題ないでしょう。
0.5坪タイプのトイレは、一般的な戸建てで使われています。1畳ほどの広さとなり、狭さを感じることのないサイズ感です。ただし「大きめの手洗い場を設けたい」「カウンターを設置したい」という場合は、少し手狭になる可能性があるので注意が必要です。
0.75坪タイプのトイレは約1畳半の広さがあり、トイレ内に手洗い器やカウンターを設置しても狭さを感じることはないでしょう。
1坪のスペースは、一般的な戸建ての1階に使用されるトイレ2個が入るので、かなり余裕のある空間だと言えます。
洗面所の広さを考えるとき、一坪(2畳)が最低限の使いやすさを確保できる基準です。例えば、洗面台と洗濯機が設置されていて、隣にすぐお風呂がある洗面脱衣所の場合、最低限必要なスペースとしては一坪(2畳)程度となります。0.75坪でもぎりぎり収まる可能性はありますが、現在の洗濯機や洗面台のサイズを考えると、最小限の広さと言えるでしょう。
さらに、1.25坪(2.5畳)の広さがあれば、余裕のある洗面脱衣スペースになります。「洗面所をランドリールームとして使い室内物干し竿で洗濯物を干せるようにしたい」「下着や衣類をしまうスペースがほしい」という方は、洗面所に1.25坪程度必要になると考えておくと良いでしょう。
1坪の広さは、畳に換算すると約2枚分に相当します。
畳2枚分と聞くとコンパクトに感じるかもしれませんが、人が立って動いたり、身支度をしたりするには最低限のスペースが確保できる広さです。脱衣や衣類の着替え、タオルや日用品の出し入れといった動作であれば、無理なく行える広さといえます。また、動線を工夫すれば、壁面に収納棚を設けたり、洗濯カゴを置いたりすることも可能です。
一坪に設置できる具体的な家具の例は「シングルベッド」や「ダイニングテーブルセット(2人掛け)」です。実際に一坪のスペースにこれらの家具を置いた場合、以下のイメージのようになります。

これらの家具を一坪に配置するとどんなイメージになるか、具体的に紹介します。
一坪の空間に、一般的なシングルベッド(幅100cm×長さ200cm)を設置した場合、ベッド本体の周囲にはおおよそ50cm前後の通路幅を確保できます。50cm前後のスペースがあれば、ベッドの周囲を歩いたり、シーツ交換や布団の上げ下ろし、掃除機がけといった日常的な作業は問題なく行えるでしょう。
ただし、通路幅が50cmの場合、人がすれ違ったり、チェストやデスクなどの家具を追加で配置したりする余裕はほとんどありません。また、ベッドの横にサイドテーブルを置くと、動線がさらに狭くなる点にも注意が必要です。
一坪は寝るための最低限のスペースと考えるのが現実的で、居室としての快適性や収納性を重視する場合は、もう一回り広い空間を確保したほうが安心といえます。
一坪分の面積をダイニングスペースとして活用する場合、2人掛け用のコンパクトなダイニングテーブルと椅子を配置できます。この広さがあれば、椅子を引いて座るための動線も確保でき、日常的な食事であれば無理なく利用できるでしょう。
ただし、一坪という限られたスペースのため、来客時に人数が増えたり、ゆったりと長時間食事を楽しんだりする用途にはやや窮屈に感じる可能性があります。そのため、1人暮らしや夫婦2人世帯など、コンパクトな暮らしを想定した住まいでの食事専用スペースとして実用的な広さと言えるでしょう。
土地の坪数に対し、その面積いっぱいに家を建てられるわけではありません。
建ぺい率と容積率という数値が、地域ごとで条例で決まっているからです。
建ぺい率とは、敷地面積に対する建築面積(建物を真上から見た面積)の割合を指します。建ぺい率の計算方法は以下のとおりです。
建物と建物の間にある程度の空間をあけることで火災の際に火が燃え移りにくくなったり、景観が守られたりするため、建築基準法によって建ぺい率で制限がかけられています。
一方で容積率とは、敷地面積に対する延べ床面積の割合です。容積率の計算方法は以下のとおりです。
容積率は、人口の過密化を防ぐのが主な目的です。地域のインフラを考慮して容積率を定めることで、その地域に住める人数をコントロールする役割があります。
例えば、50坪(約165.3㎡)の土地の建ぺい率が60%・容積率が200%の場合、計算結果は以下のようになります。
延べ床面積:50坪 × 200(%)=100坪(約330.6㎡)
このように、建ぺい率と容積率による規制があるため、土地の坪数=家の坪数とはならない点に注意してください。建ぺい率と容積率によっては、希望の間取りの家を建てられないことがあります。自分の所有している土地にどのくらいの広さの家を建てられるのか、事前に確認しておくと良いでしょう。
国土交通省から2021年3月に発表された「住生活基本計画」では、豊かな住生活を送るための住宅面積の水準として次の2つが定められています。
| 基準 | 説明 |
|---|---|
| 最低居住面積水準 | 世帯人数に応じて、最低限確保すべき住まいの広さの目安 |
| 誘導居住面積水準 | 最低居住面積水準よりも、ゆとりのある暮らしを想定した目安 |
ここでは2つの水準について、数値を挙げながら違いを詳しく説明します。
最低居住面積水準とは、健康で文化的な生活を送るために最低限必要な居住面積のことです。世帯人数に応じて、最低限確保すべき住まいの広さの目安となります。
最低居住面積水準の具体的な基準
1人暮らし:25㎡
2人以上:10㎡ × 世帯人数 + 10(㎡)
3人家族の場合、最低居住面積水準は40㎡で約12坪となり、一坪は約2畳なので約24畳となります。しかし、最低居住面積水準はあくまで最低限の広さです。2LDKや3LDKのように部屋数を確保しようとすると、各部屋がかなりコンパクトになり、収納スペースも十分とはいえません。リビング・ダイニングはゆとりが少なくなり、家族全員でくつろぐには窮屈に感じるケースが多いでしょう。
最低居住面積水準は下限の目安と考え、家族構成やライフスタイルに応じて、もう少し余裕のある広さを検討することが望ましいといえます。
誘導居住面積水準は、多様なライフスタイルに対応した、さらに豊かな住生活を実現するための居住面積のことです。最低居住面積水準よりも、ゆとりのある暮らしを想定した目安と言えます。具体的な基準となる数値は以下のとおりです。
誘導居住面積水準の具体的な基準
1人暮らし:55㎡
2人以上:25㎡ × 世帯人数 + 25㎡
3人家族の場合は100㎡で、坪数に換算すると約30坪、畳数では約60畳に相当します。例えば、3LDKでLDKを20畳前後確保し、各居室も6〜8畳程度とれる広さのため、収納スペースやワークスペースを設ける余裕もあります。家族それぞれの個室を確保しつつ、リビングでゆったり過ごせるなど、日常生活にゆとりを感じやすい広さといえるでしょう。
また、2024年度の「フラット35利用者調査」によると、この100㎡という広さは戸建住宅の平均的な延床面積に近い水準であり、現実的な住まいの広さの目安としても参考になります。
出典:国土交通省 「住生活基本計画(全国計画)」
出典:住宅金融支援機構「フラット35利用者調査」
一般的な住宅で、各部屋に必要な坪数は以下のとおりです。
| 部屋 | 必要な坪数 |
|---|---|
| LDK | 5~10坪 |
| 夫婦2人の主寝室 | 2~6坪 |
| 子ども部屋 | 2~3坪 |
| 客間 | 3坪 |
| 収納 | 1~2坪 |
間取りを考えるときに、「各部屋をどれくらいの広さにすれば快適に暮らせるのか分からない」という問題に直面しがちです。坪数を大きくしすぎるとコストが上がり、逆に小さくしすぎると住みにくくなってしまうため、適切な広さの目安を知っておく必要があります。ここでは、主要な空間ごとに必要とされる一般的な坪数を詳しく説明します。
LDKの坪数は、一般的には5坪(10畳)程度で考えられることが多いです。ただし、最近では個室の広さよりもLDKの広さを重視する方も増えているため、LDKを10坪(20畳)以上の広さで設計することも少なくないでしょう。
リビングは居間に該当する部屋で、家族団欒のスペースとして広めに設計されることが多いです。ダイニング(食事スペース)は、日本ではキッチンやリビングと一緒になっているダイニングキッチンや、リビングダイニングもあります。
主寝室の坪数は、一般的な1人用の寝室の場合、2坪(4畳)だとベッド以外の家具を置く余裕がほとんどありません。夫婦の寝室として利用するときは、3.5~4坪(7~8畳)が一般的です。ドレッサーやテレビなどを設置する場合は、6坪(12畳)あると安心でしょう。
子ども部屋の広さは2~3坪(4~6畳)が一般的です。子ども部屋の使い方はさまざまですが、ベッドや学習机などを配置できる広さを確保する必要があるからです。中高生になると大人と変わらない体格になる子どもも珍しくないため、その場合はできるだけ広い部屋を用意する必要があります。将来的な子どもの成長を見越して、大きめの坪数を設定しておくと良いでしょう。
客間の坪数は、3坪(6畳)程度が一般的です。3坪あれば、布団を敷いたり、ちょっとした滞在スペースとして使ったりするのに十分な広さだからです。「もう少しゆったりさせたい」「布団を2組以上敷きたい」という場合は、4坪(8畳)くらいあると良いでしょう。
標準的な客間なら3坪、より快適さを求めたり複数人の宿泊を想定したりする場合は4坪を目安にするのがおすすめです。
各部屋につける収納の坪数は、0.5〜1坪(1〜2畳)程度が使いやすいでしょう。一坪あれば、衣類や生活用品を整理しやすく、一般的な家庭で必要な収納量をまかなえるためです。また、用途によっては少し広めにすると使い勝手が向上します。キッチンのパントリーや納戸は、一坪程度あれば十分ですが、シューズクローゼットやウォークインクローゼットの場合、2坪(4畳)ほど確保できると安心でしょう。
つまり収納は一坪が基本で、ウォークインクローゼットなどの動線を考えるスペースなら2坪あるとより快適に使えます。
一坪は約3.3㎡と決まった広さを持つ単位ですが、畳や住宅設備、家具のサイズを照らし合わせることで、具体的にイメージしやすくなります。トイレや洗面所などの身近な空間と比較することで、自分の暮らしに必要な広さを把握できるでしょう。
また、土地の坪数がそのまま家の広さに直結するわけではなく、建ぺい率・容積率といった法令上の制限によって建てられる家の大きさは変わります。希望する間取りや生活スタイルに応じて、どれくらいの坪数が必要なのかを知っておくことが大切です。