GMO不動産査定

「家を売るなら、できるだけ高く売りたい」と考えて不動産一括査定を考えている人も多いのではないでしょうか。

不動産一括査定は、便利な一方で、知らないと戸惑うデメリットもあります。

不動産一括査定の主なデメリット 回避策
営業連絡が集中しやすい 連絡できる時間に申し込み、不要なら断る
高預かりをする業者がいる 自分でも相場を調べ、根拠を確認する
担当者の質にばらつきがある 複数社の対応を見比べて見極める
トラフィー

不動産一括査定のデメリットは、どれも仕組みを知って先に備えれば避けられるものばかりだよ

この記事では、不動産一括査定のデメリットや囲い込み対策、体験談までを解説します。

この記事のポイント

  • 一度の入力で複数社にまとめて依頼でき手間が省ける
  • 申込後は最大6〜10社へ情報が渡り営業連絡が一斉に来る
  • 突出して高い査定額は高預かりの可能性があり根拠を確認する
  • 訪問査定は3社以上に依頼し金額だけでなく対応も見比べる
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不動産一括査定とは

不動産一括査定の仕組み(1回の入力で複数の不動産会社にまとめて査定依頼できる流れ)の図解

不動産一括査定とは、売りたい家やマンションの情報を一度入力するだけで、複数の不動産会社へまとめて査定を依頼できるネットの無料サービスです。

1社ずつ問い合わせる手間が省け、各社の査定額や対応を見比べられます。利用は無料で、申し込むとまず簡易査定の結果が届きます

簡易査定(机上査定)とは

不動産会社が現地を見ずに、過去の取引データからおおよその金額を出す査定です。売却価格の目安を手軽に知りたいときに役立ちます。

見比べて相談したい会社が見つかったら、訪問査定を依頼します。担当者が家を訪問して室内の状態や日当たりまで確認するため、簡易査定より実際に近い金額がわかります。

トラフィー

はじめに机上査定でざっくり相場をつかんで、いざ売るときに訪問査定でしっかり見てもらう流れがいちばんスムーズだよ!

ただし、提示される査定額は「この価格で売れそう」という予想の金額であり、必ずその金額で売れる保証ではありません

不動産一括査定のデメリット

不動産一括査定の主なデメリット(営業連絡が増える・高預かりに注意・担当者の質に差)の図解

不動産一括査定には、複数社から営業連絡が来る、高預かりをする業者がいることがある、担当者の質にばらつきがあるといったデメリットがあります。

これらのデメリットは、どれも仕組みを知らないまま使うと起きやすいものです。反対に、先に知っておけば対策できます。

複数社から営業連絡が来る

一括査定では、入力した物件情報が複数の不動産会社へ同時に届きます。そのため申込直後は、各社から査定結果や提案の連絡が電話やメールでまとめて入ります。

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たとえば6社に依頼すれば、その分だけ連絡の数も増えるよ

複数社から営業連絡が来ることをデメリットに感じる場合は、3つの手段で連絡を減らすことが可能です。

連絡を減らす工夫 ポイント
申込時に連絡方法・時間帯を指定しておく 「メールのみ」「夜だけ」など希望を先に伝えれば一斉に電話が来るのを抑えられる
電話が来たらメールでの連絡を頼む 「以後はメールで」と伝えればやり取りが楽になる
興味のない会社にははっきり断る 「検討をやめます」と伝えれば連絡は止まる

なお、連絡が来るのは複数社に同時に情報が伝わる仕組みのためで、査定を依頼した会社以外に個人情報が漏れることはありません。

高預かりをする業者がいることも

高預かりの流れ(高い査定額で気を引く→媒介契約→売却長期化→大幅値下げ)と見極めポイントの図解

高預かりとは、相場よりも高い査定額を提示することで売主の気を引いて契約を勝ち取るための営業手法です。相場より高い金額で売出しをするため、いつまでも買い手が見つからず売れ残ってしまいます

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売主の「少しでも高く売りたい!」という心理につけ込んだ悪質な営業手法だよ⋯!

売れ残った物件は、値下げを繰り返した末に、結局は最初から正直に提示されていた相場価格まで下がってしまいます。さらに「売れ残り物件」という印象がつくと、相場より安い価格でしか売れないこともあります。

  • 複数社のうち1社だけ突出して高い金額を出す業者は要注意。
  • 契約後に「反響がない」などと、相場まで値下げを迫られる。
  • 仲介が目的で損失リスクがなく、とりあえず預かって他社を出し抜く。

高預かり業者を見抜くには、高い査定額の業者に過去の成約事例など明確な根拠を示してもらいましょう。複数社の査定を比べて相場感をつかんでおくと、見分けやすくなります。

申込後に届くAI査定の目安より大きく高いのに、その根拠が乏しいときは、高預かりの可能性を疑いましょう。

担当者の質にばらつきがある

担当者の質のばらつき(対応・提案・連絡スピードの差)と複数社比較の大切さの図解

一括査定サイトには、大手から地域密着の会社まで様々な不動産会社が登録しており、必ずしもその地域の売却に強い優秀な担当者にあたるとは限りません。

トラフィー

担当者によって相場の読み方や販売戦略、対応の丁寧さに差がでるんだ。

経験の浅い担当者だと、売り出し価格の決め方や買主との交渉で力を発揮しきれないこともあります。担当者の質にばらつきがあることを前提として、次の2点に注意して不動産会社を見極めるようにしましょう。

割り振られた1社にそのまま任せてしまう
査定額だけでなく、根拠の説明や対応の丁寧さを複数社で見比べて選ぶ。
担当者との相性を確かめずに契約する
気になる会社には訪問査定を依頼し、実際に話して任せられるかを見極める。

机上査定は実際の価格とずれやすい

机上査定の目安と実際の売却価格のずれ(目安3,200万円に対し実際は2,600万円の例)の図解

申込直後に届く机上査定(簡易査定)は、現地を見ずに過去のデータだけで算出します。手軽に目安をつかめる一方、実際の売却価格と大きくずれることがあります。

  • 建物の劣化や日当たり、室内の使用感など現地でしか分からない点が反映されない。
  • 戸建てなど個別性の高い物件ほど、データだけでは正確に出しにくい。
  • 担当者と直接会えないため、売却の進め方など具体的な相談ができない。

机上査定はあくまで概算と捉え、本格的に売り出すときは訪問査定で実際に見てもらい、確定的な金額を出してもらいましょう。

不動産一括査定のメリット

不動産一括査定のメリット(1回の入力で複数社をまとめて比較できる)の図解

不動産一括査定にはデメリットがある一方で、上手に使えば便利なサービスです。一度の入力で複数社に査定を依頼でき、相場感や会社ごとの違いをまとめて確認できます。

デメリットへの備えをしたうえで使えば、売却を進めるうえで役立つ情報を集めやすくなります。

一度の入力で複数社に依頼できる

最大のメリットは、物件情報を1回入力するだけで、提携する複数の不動産会社へまとめて査定を依頼できる点です。1社ずつ申し込む必要がありません。

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会社ごとにサイトを探して同じ情報を入力し直す手間を、一度の入力にまとめられるよ!

本来なら会社ごとにサイトを見つけ、同じ物件情報を何度も入力して個別に連絡する必要があります。売却を考え始めたばかりで相談先がわからない段階でも、複数の意見を一度に集められます。

複数社で相場感がつかめる

複数社の査定額を並べて見比べると、自分の物件がどのくらいの価格帯かという相場感を一度でつかめます。1社だけでは、その金額が高いのか安いのか判断しにくいからです。

一括査定で見えてくる価格帯

会社ごとに参考にする事例や方針が違うため査定額には幅が出ます。その上限と下限から、おおまかな価格帯が見えてきます。

ただし、一番高い査定額がそのまま売れる金額とは限りません。高い数字は魅力的ですが、相場を知るための材料のひとつとして受け止めましょう。

幅広い会社に同時に出会える

自分では見つけにくい大手から地域密着の会社まで、一度の依頼で候補にできます。自力で探すより、相談先の選択肢が広がります。

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自分で探すと知っている数社に偏りがちだけど、一括査定なら接点のない会社まで候補に入るよ!

大手には広い販売網、地域密着の会社にはその街ならではの販売実績があります。特徴の違う会社を同じ条件で見比べられるので、価格だけでなく売り方の提案まで含めて、自分の物件に合う相手を見つけやすくなります。

会社や担当者を見比べて選べる

一括査定では、査定額の高さだけでなく、金額の根拠や担当者の対応も見比べられます。任せる相手を選ぶうえで、説明のわかりやすさや相性は大切です。

金額より「誰に任せるか」で選ぶ

査定額そのものより、根拠の示し方や対応の丁寧さといった中身で会社を見極められます。

売却は、売り出し価格の決め方や販売活動、買主との交渉を担当者と進めます。だからこそ金額だけでなく「この人に任せて大丈夫か」を確かめましょう。

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気になる会社は訪問査定で直接会うと、相性までよくわかるよ。

不動産一括査定の注意点

不動産一括査定で失敗しないコツは、申し込む前の準備と、査定額を受け取った後の見極めにあります。下の表のポイントを押さえておきましょう。

注意点 具体的な対処
相場を自分で調べる 成約事例から相場感をつかんでから依頼する
査定額は根拠で選ぶ 金額の高さではなく根拠レポートの中身を確認する
営業連絡を整理する 連絡手段や時間帯の希望を要望欄で先に伝える
囲い込みを見抜く 登録証明書のQRコードで公開状況を確認する
複数社を比較する 訪問査定は3社以上に依頼し対応まで見比べる

とくに注意したいのが囲い込みです。会社が他社の問い合わせに応じず自社だけで買主を探すと、売主は売却機会を逃すおそれがあります。2025年1月からレインズへの取引状況の登録が義務化され※1売主はQRコードで物件の公開状況を確認できます

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登録状況は売主が自分でいつでもチェックできるんだよ

訪問査定は3社以上に依頼し、金額だけでなく説明や売却プランも見比べ、任せられる相手を選びましょう。

不動産一括査定をやってみた人たちのブログ一覧

不動産一括査定を実際に使った人の体験談は、個人がnoteやブログで公開されていて、営業連絡の多さや査定額の差など、リアルな声を知る参考になります。

以下に不動産一括査定をやってみた人たちのブログを一覧でまとめました。

【宅建士の体験談】不動産一括査定やってみた!査定額580万円差としつこい電話のリアル
最高額と最安額で約580万円の差が出た検証の様子がまとまっています。
マンション売却 体験談#11|スーモの2社査定で1700~1900万円が提示され、ほぼ同額だった話
囲い込みへの不安から一度売却を見送り、その後に適正価格で成約するまでの経緯が読めます。
【50代のマンション住み替え】その2 不動産会社を訪ねて分かったこと
申込直後の電話やメールの多さ、訪問査定を受けたときの状況が具体的に書かれています。
不動産屋の一括査定をしてみた
依頼から査定までの流れを利用者目線でたどった記録です。
家の査定をしてもらう
売却を検討する段階で査定を試した過程がつづられています。

複数の体験談に目を通すと、営業連絡の量や査定額の差など、使ったときのイメージを持ちやすくなります。

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体験談には公式情報にない生の手ざわりがあるよ

まとめ

不動産一括査定には、営業連絡が増える、高預かりをする業者がいる、担当者の質にばらつきがあるといったデメリットがあります。ただし、仕組みを知って備えれば、必要以上に怖がる必要はありません。

申込後の営業連絡、高預かりをする業者、担当者の質のばらつき、机上査定と実際の価格のずれ。これらは、事前に知っておけば避けやすい落とし穴です。

売る前の自衛
自分で相場を調べ、査定額は高さではなく根拠で選ぶ。営業連絡は対応できる時間に申し込み、不要な会社を断れば抑えられます。
選ぶときの確認
囲い込みは登録状況の確認で見抜き、訪問査定は複数社で比較する。一つずつ確かめれば判断を誤りにくくなります。

一括査定の良さは、複数社へまとめて依頼でき、査定額や担当者の対応を見比べられることです。おおよその相場感をつかめるうえ、無料で使える点も大きなメリットです。

ただし、大切なのは、提示された査定額の数字だけに振り回されないことです。高い金額にすぐ飛びつかず、その根拠を一つずつ確認すれば、一括査定は売却の判断を助ける手段として活かせます

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西山雄介

西山雄介

■肩書:不動産ライター / ディレクター ■保有資格:宅地建物取引士 / マンション管理士 / 管理業務主任者 / 賃貸不動産経営管理士 / 日商簿記2級 / 2級ファイナンシャル・プランニング技能士 ■プロフィール: 不動産業界歴15年。新卒で東証プライム上場のマンションデベロッパーに入社後、計2社で新築・中古販売および管理業務に従事。実務現場を経て管理職も歴任し組織運営にも携わる。現在はその多角的な視点を活かし、実務解説から不動産投資、法律事務所案件まで、専門性の高いコンテンツ制作・ディレクションを行っている。