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タワーマンションとは、60mを超える高さ、または20階建て以上の住居用マンションを指します。
一般のマンションとは、住宅環境にかなりの違いがみられます。タワーマンションを購入した人はどのような点を後悔しているのでしょうか。以下に代表的な10の理由をまとめました。
【タワーマンション購入で後悔する10の理由】
それぞれの理由について、順番にみていきましょう。
タワーマンションを購入した人が最も後悔する点は、管理費・修繕積立金といった維持費の高さです。
タワーマンションの特徴である豪華な共用施設は、区分所有者から徴収される管理費・修繕積立金の一部や、利用料によって運営されています。
ゲストルームやジム、高層階ラウンジなどをほとんど利用していなくても、設備を維持するためのコストがかかり続けます。
さらに、タワーマンションは大規模修繕の難易度が高いため、一般のマンションと比べ修繕積立金も高い傾向にあります。修繕積立金は築年数が経過すると値上がりする可能性があり、毎月の高額な維持費は住民にとっては大きな負担になっています。
タワーマンションのエレベーターが渋滞する問題は、住民にとって大きなストレスになっています。
朝の通勤・通学時間帯や夕方の帰宅ラッシュ時には、エレベーターの利用が集中し、長い待ち時間や行列が発生することがあります。
各階で頻繁に停車して進みにくくなるなど、エレベーターの混雑が日常的に起こるケースも見られます。
エレベーターの待ち時間を事前に想定していなかった人にとっては、通勤・通学ラッシュ時の混雑で不満が重なり、購入後に後悔しやすいポイントです。
一般的に、タワーマンションの高層階では、ベランダに洗濯物が干せません。なぜなら、洗濯物や布団、ハンガーなど、地上への落下に伴う危険防止のために規定されているからです。
そもそも、ベランダが設置されていないタワーマンションも多いので、洗濯物を外に干すのに適さない環境だと理解しておきましょう。
洗濯物の乾燥方法は、ドラム式洗濯機、浴室乾燥機、室内干し、コインランドリーの利用などに限られます。外干しで乾かしたい人には、タワーマンションは向いていないと覚えておきましょう。
タワーマンションでの荷物の受け取りは、非常に手間がかかる作業です。
宅配ロッカーは、基本的にエントランスがある1階に設置されています。住戸が高層階であるほど、重量のある荷物を宅配ロッカーから取り出し、実際に移動させる負担は大きくなります。複数人で運べれば良いですが、一人暮らしでは非常に大変です。
また、タワーマンションではセキュリティが強化されており、宅配業者が玄関先まで配達を終えるには、オートロックを何度も解除する必要があります。
宅配業者はエントランス通過後、複数階への配達を同時に行うことも多く、実際に玄関先で荷物を受け取れるまでに相当な時間がかかるケースも珍しくありません。
タワーマンションを購入した人の中には、地震時の揺れを想定以上に大きく感じ、不安を抱くケースがあります。特に高層階では揺れが増幅し、人によっては体感的に恐怖を覚えるほどです。
もっとも、タワーマンションは建築基準法に基づく耐震基準を満たしており、免震構造や制震構造によって倒壊や崩壊を防ぐ設計です。
建物は安全ですが、免震や制震など地震のエネルギーを吸収する構造により、実際の揺れを大きく感じることがある点を理解しておくことが重要です。
タワーマンションは多くの世帯が暮らす大規模な集合住宅であるため、住民同士の交流や人間関係が少なからず生活に影響を及ぼします。
物件価格の高い高層階と低層階では、住環境や眺望にも差があるため、無意識のうちに心理的な優劣を感じてしまう人も少なくありません。いわゆる「タワーマンションカースト」と呼ばれるような、意識差に戸惑うケースも見られます。
また、共有施設を利用する場面や管理組合活動を通じて、近所付き合いのプレッシャーを感じることもあります。
タワーマンション特有の人間関係が心理的な負担となることで、購入を後悔している人は多く存在します。
タワーマンションの弱点として、インターネット回線の速度や安定性が挙げられます。在宅勤務やオンライン授業が普及した今、インターネットの通信環境に不満を感じるケースは増えています。
建物全体で一つの回線を共有しているマンションでは、夜間など多くの利用者が集中する時間帯の通信速度が極端に遅くなりがちです。
最近では、各戸へ直接光ファイバーを引き込む方式への切り替えが進み、タワーマンションのインターネット環境問題は改善されつつあります。
プールやジム、高級感あふれるラウンジやゲストルームなど、充実した共用施設が魅力のタワーマンションですが、実際に利用する機会はそれほど多くありません。
定期的に利用したいと考えていても、仕事や家庭の都合で時間がなかなか取れず、人気施設は予約が埋まっていて思うように使えないことも珍しくありません。
管理費や修繕積立金の一部がこうした施設の維持に充てられているにもかかわらず、共用施設の利用機会がないことで「負担ばかりが大きい」と感じてしまう人もいます。
小さな子どもがいる高層階では、窓やベランダからの転落に十分な注意が必要です。
日常的に高層階で暮らしていることで、子どもは高さへの恐怖心が育たず、いわゆる「高所平気症」と呼ばれる状態になります。こうした場合、本人には高さへの危機感が乏しいため、転落の怖さが理解できず危険な行動を取りかねません。
窓際やベランダに子どもが踏み台にできる家具を置いたり、遊びの中でよじ登ったりしていると、予想外の行動から重大な事故につながる恐れがあります。
新築時には高い人気を誇ったタワーマンションであっても、築年数の経過に伴い資産価値が下がるケースもあります。特に売却して住み替えを考えていた人にとっては、大きな不安材料です。
資産価値が下がる要因には、周囲に似たようなタワーマンションが次々と建設され競合物件が増えること、エリア自体の魅力や人気度が低下すること、新築時の販売価格が相場よりも高すぎたことなどが挙げられます。その結果、想定以上に価格が下がってしまい、売却のタイミングを逃すケースもあります。場合によっては、相場が大きく下がる前に早めの売却を検討する判断も求められるでしょう。
では、後悔せずにタワーマンションを購入するにはどうしたらよいのでしょうか。この章では、後悔しないタワーマンションの選び方についてまとめました。
【後悔しないタワーマンションの選び方】
それぞれについて、詳しく解説します。 ※実際の売却活動では、不動産会社ごとに提示される査定額や提案内容に差があります。
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タワーマンションの購入を検討する際は、現在の収入や自己資金と照らし合わせ、無理のない返済計画を立てることが欠かせません。
なぜなら、マンション購入に伴い必要となる費用は購入価格だけでなく、諸経費や住宅ローン返済に加え、管理費、修繕積立金、固定資産税などの維持費が継続的にかかります。
身の丈に合わない物件を選んでしまうと、毎月の支払いが生活を圧迫し、せっかくの新居が負担になりかねません。豪華な共用施設やサービスに目を奪われるのではなく、長期的に維持できるかどうかも基準に加え、自身の資金計画にあった物件を選びましょう。
不動産を購入する際は、必ず複数の物件を比較検討することが大切です。
タワーマンションの価格は立地によっても大きく変わり、交通アクセス、部屋の広さ、間取り、周辺環境、さらには地盤や災害リスクも重視すべきポイントです。
また、タワーマンションに実際に住んでいる人の意見や感想を参考にすることで、実際の生活利便性や管理状況など、パンフレットでは分からない情報を得られる場合があります。購入にあたって不安な点があれば、経験者に相談してみるのも有効です。
モデルルームだけでなく、完成済み物件や中古物件も含めて内覧を行い、ライフスタイルにあった物件を見つけましょう。
物件の内覧時はエレベーターの環境を必ず確認しましょう。戸数に対して設置台数が十分かどうか、低層階用・高層階用に分かれているかなどは、日々の生活の快適さに直結します。
エレベーターの混雑状況や待ち時間の長さは、購入後に後悔しやすいポイントの一つです。あらかじめ通勤・通学で利用することを想定し、時間帯ごとに稼働状況をチェックしておくと安心です。
また、災害の時はエレベーターが停止する可能性があるため、避難経路や階段の位置も事前に把握しておきましょう。
将来的に売却を視野に入れるなら、資産価値が下がりにくいタワーマンションを選びましょう。
なかでも「立地」が最も重要で、交通アクセスの良さや周辺環境の利便性に加え、地盤の強さも確認すべきポイントです。それ以外にも、再開発エリアでは地価が上昇しやすく、資産価値が一定程度維持されやすい傾向があります。
中古物件を検討する場合は、管理会社や管理組合の体制、長期修繕計画の内容が資産価値に大きく影響します。また、分譲時のデベロッパーの知名度やブランド力も、市場評価の一要素となる場合があります。
ただし、それだけで資産価値が保証されるわけではなく、立地や管理状況とあわせて総合的に判断することが大切です。
タワーマンションを購入して後悔したくない人は、まず賃貸で暮らしてみるのも一つの方法です。
実際にタワーマンションで生活してみることで、居住環境や共用施設の使いやすさ、交通の利便性などを具体的に体験できます。もし生活スタイルに合わないと感じても、賃貸であれば引っ越し自体が容易であるため、購入よりも柔軟に判断できる点がメリットです。
賃料は物件によって高額になることもありますが、将来の大きな買い物を検討する前に、タワーマンションでの暮らしを一度「試してみる」という選択肢も考えられます。
この記事では、タワーマンション購入で後悔しやすい代表的な10の理由と、後悔しない選び方について解説しました。タワーマンションのメリット・デメリットがわかり、購入する際の注意点が明確になったのではないでしょうか。ただし、良いか悪いかの評価基準は人それぞれ異なりますので、あくまでも自分のライフスタイルや資金計画に基づいて判断する姿勢が大切です。タワーマンションを選ぶポイントを押さえ、後悔しない選択につなげましょう。