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【2026年最新】マンション売却の流れ全7ステップ!期間や失敗しないための注意点も解説

「マンションを売りたいけれど、何から始めればいいのか分からない」「ローンが残っていても売れるの?」そんな不安を抱えている方もいるのではないでしょうか? マンション売却は人生で何度も経験することではないため、流れや注意点が分からず戸惑うのは自然なことです。

この記事では、2026年の最新トレンドである「省エネ性能」の影響や電子契約のメリットを含め、マンション売却の流れと注意点を分かりやすく解説します。全体の流れを掴み、失敗しないためのポイントを押さえましょう。

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マンション売却の流れ全7ステップと注意点

東日本不動産流通機構のデータによると、首都圏における中古マンションの売り出しから成約までの平均日数は約80日(約2.7ヶ月)です。

マンション売却は、すべての手続きが完了するまで3〜6ヶ月程度の期間が目安とされています。しかし、準備期間や引渡しまでの手続き期間を加えると、半年程度と見込んでおくのが無難でしょう。

全体の流れと、各フェーズで発生する「お金の動き(入金)」を整理したのが以下の表です。

ステップ 内容 期間目安 入金のタイミング
① 事前準備・相場調査 売却計画の立案、必要書類(省エネ性能証明等)の確認、相場把握 1〜2週間
② 査定・不動産会社選び 複数社への査定依頼、パートナーとなる不動産会社の選定 1〜2週間
③ 媒介契約の締結 依頼先と契約を結び、売出し価格を決定。販売戦略を練る 数日
④ 販売活動・内覧 広告掲載、購入希望者の内覧対応。条件交渉を行う 1〜3ヶ月
⑤ 売買契約の締結 重要事項説明を経て契約締結。ここで最初のお金が動く 数日 【入金1】手付金 (売却価格の5〜10%)
⑥ 決済・引渡し 残代金の受領と同時に物件(鍵)を引き渡す。ローン完済もこの日に行う 1ヶ月〜 【入金2】残代金 (残りの全額)
⑦ 確定申告 利益が出た場合や特例を使う場合、翌年2〜3月に税務署へ申告 翌年

上記の表のとおり、売却代金は一度に全額入るわけではありません。契約時に受け取る「手付金」はあくまで一部であり、残代金が入るのは最後の「引渡し時」です。

トラフィー

「契約したからすぐに次の家の頭金が払える」と誤解していると、資金ショートを起こすリスクがあります

住み替え(買い替え)を行う場合は、この入金タイミングのズレを考慮し、必要に応じて一時的な「つなぎ融資」を検討するなど、慎重な資金計画が求められます。引渡しで取引自体は完了しますが、税務上の手続きである「確定申告」までが一連のプロジェクトであると認識して進めましょう。

1. 書類準備と相場調査【マンション売却の必要書類リスト付】

売却活動をスムーズに進めるためには、事前の準備が欠かせません。以下のサイトを活用して、近隣の成約価格を確認しましょう。

  • REINS Market Information
  • 土地総合情報システム

ここで大切なのは、現在売りに出されている価格(希望価格)ではなく、実際に取引が成立した価格(成約価格)を見ることです。なぜなら、売り出し価格は値引きを見越して高めに設定されることが多く、あくまで「売主の希望」に過ぎないからです。

次に、より正確な査定額を算出し、書類紛失による将来的な損失(税金や値引きリスク)を未然に防ぐため、マンション売却に必要な、以下の書類を確認しましょう。

重要度 書類名 内容・目的 取得場所・備考
必須 登記済権利証(または登記識別情報) 物件の所有者であることを証明する最重要書類 自宅保管 ※紛失時は司法書士へ相談(再発行不可)
必須 身分証明書(本人確認書類) 運転免許証、マイナンバーカード、パスポートなど 売主本人が用意
必須 印鑑証明書 実印の証明 売買契約時と決済(登記)時に必要 市区町村役場・コンビニ ※発行後3ヶ月以内のもの
必須 実印 契約書や登記書類への捺印に使用 売主本人が用意
必須 固定資産税納税通知書 固定資産税の負担額を確認・清算するために使用 自宅保管(毎年春に都税事務所等から届く)
必須 管理規約・使用細則 ペット飼育可否、リフォーム制限、駐車場利用などのルールブック 自宅保管(紛失時は管理会社へ再発行依頼)
必須 間取り図・パンフレット 新築分譲時の資料 正確な寸法や構造のアピールに不可欠 自宅保管
有利 建設住宅性能評価書 省エネ性能や耐震等級を公的に証明する書類 買い手の住宅ローン控除適用の必須条件になる場合がある 自宅保管(紛失時は管理会社等へ確認)
有利 建物状況調査報告書(インスペクション結果) 専門の会社が建物の劣化状況を調査した結果 「不具合隠し」の疑いを晴らし、契約不適合責任のリスクを下げる インスペクション業者(不動産会社経由で依頼)
有利 購入時の売買契約書 物件を買った時の価格(取得費)を証明する書類 これがないと売却後の税金が大幅に高くなるリスクがある 自宅保管
有利 付帯設備表・保証書 エアコン、給湯器、コンロなどの取扱説明書や保証書 設備の残存価値をアピールできる 自宅保管
有利 リフォーム等の履歴書 過去に行った修繕やリフォームの時期・内容・費用の記録 適切にメンテナンスされている証明になる 自宅保管(工事請負契約書など)

注意点

この段階で最も注意すべきは、書類の紛失リスクです。特に「購入時の売買契約書」がないと、売却益の税金計算で不利な計算式(概算取得費)が適用され、税金が数百万円高くなる恐れがあります。また「省エネ性能証明書」がないと住宅ローン控除が使えず、買主からその分の値引きを要求されるリスクもあります。

もし見つからない場合でも、銀行の振込履歴などで代用したり、証明書を新規発行できたりする可能性があるため、査定時に不動産会社へ相談するのがおすすめです。

2. 複数の不動産会社へ査定を依頼し、比較する

相場や書類の準備が整ったら、次は不動産会社に査定を依頼します。まずはWeb上で手軽に申し込める「机上査定(AI査定)」を利用して大まかな相場を把握し、その後に正確な価格を知るために「訪問査定」へ進むのが賢い手順です。

トラフィー

いきなり訪問査定を受けると、提示された金額が適正かどうか判断できず、営業トークに流されてしまうリスクがあるので注意しましょう

あらかじめ机上査定で「相場の基準」を持っておくことで、訪問時に根拠のある会話ができ、信頼できる会社を見極めやすくなります。

机上査定と訪問査定の違いは、以下の表を参考にしてください。

比較項目 机上査定(簡易・AI査定) 訪問査定(実査定)
算出の根拠 過去の成約データや市場動向のみ データ + 現地の状態(内装・眺望など)
価格の精度 目安(概算) 実際の劣化状況等は反映されない 正確(実勢価格) 実際の売り出し価格の基準になる
結果が出るまで 即日 〜 3日程度 訪問後、数日 〜 1週間程度
手間・対応 手軽(メール等で完結、来訪なし) 手間がかかる(担当者の訪問・立ち合いが必須)
こんな人におすすめ ・とりあえず相場を知りたい
・売るかどうか迷っている
・担当者と会う時間がない
・具体的に売却を進めたい
・正確な手取り額を知りたい
・リフォームの評価もしてほしい

査定を依頼する際は、3社以上に依頼することをおすすめします。そして、提示された査定額の高さだけで選ぶのではなく「なぜその価格になったのか」という根拠を比較することが重要です。

なぜなら、契約を取りたいがために相場より著しく高い「売れない価格」を提示する「高預かり」の手法があるからです。信頼できる不動産会社を見極めるポイントは、主に以下の3点です。

チェック項目 具体的な確認内容
最新制度への知識 省エネ基準適合への知識や、インスペクション業者との連携など、最新の制度に対応できる知識があるか
囲い込み防止への姿勢 「専任」契約を結ぶ場合に、レインズの登録証明書を提示し、囲い込み(他社からの紹介を断ること)をしないと明言するか
具体的な販売手法 写真のクオリティ、ポータルサイトへの掲載文言(広告規制遵守)、VR内覧の導入有無など、具体的な販売手法を持っているか

注意点

築年数が古い物件や地方など流動性が低い物件は、通常の仲介だけでなく「買取」の査定も同時に取っておくと、売れ残りのリスクヘッジになります。

3. 媒介契約の締結と戦略決定

パートナーとなる不動産会社が決まったら、売却活動を依頼するための「媒介契約」を結びます。媒介契約には「専属専任」「専任」「一般」の3種類があり、それぞれ拘束力の強さや報告頻度、レインズ登録義務の有無が異なります。自分の状況や物件の特性に合わせて、最適な契約形態を選びましょう。

比較項目 専属専任媒介契約 専任媒介契約 一般媒介契約
① 他社への依頼 不可(1社のみにお任せ) 不可(1社のみにお任せ) 可(複数社に依頼OK)
>② 自己発見取引(自分で買主を見つけた場合) 不可(仲介手数料が必要) 可(直接契約OK) 可(直接契約OK)
③ レインズ登録義務(不動産流通機構への登録) 義務あり(契約から5営業日以内) 義務あり(契約から7日以内) 義務なし(任意)
④ 売主への報告頻度(業務処理状況の報告) 1週間に1回以上(文書またはメール) 2週間に1回以上(文書またはメール) 義務なし(報告されないことが多い)
⑤ 契約期間 3ヶ月以内 3ヶ月以内 3ヶ月以内(行政指導による)
こんな人におすすめ ・早く確実に売りたい
・忙しいので報告や手続きを1社に任せきりにしたい
・窓口は1つに絞りたい
・親族や知人に売る可能性がゼロではない
・人気エリアで物件の条件が良い
・自分で複数社の担当者とやり取りする時間が取れる

窓口を一本化して手厚いサポートを受けたいなら「専任系」、人気エリアで複数社を競わせたいなら「一般」がおすすめです。また、2022年5月の法改正で媒介契約書の電子化が可能になりました。手続きが早く、来店不要で対応できる会社かどうかも選定基準の一つです。

注意点

一般媒介契約は複数社に依頼できますが「他社で決まるかもしれない」と敬遠され、広告費をかけてもらえず放置されるリスクがあります。一方で専任系の契約では、自社で買主を見つけて手数料を二重取りするために、他社からの紹介を断る「囲い込み」に遭う可能性があります。専任契約を結ぶ際は、レインズ登録証明書の提示を求め、自分でも登録状況を確認するなど対策を徹底することが重要です。

4. 売り出し開始と内覧対応

媒介契約を結んだら、いよいよ販売活動のスタートです。不動産会社がレインズへの登録やポータルサイトへの掲載、チラシ配布などを行い購入希望者を募ります。2025年に広告表示の規制が厳格化されているため、「最高級」「絶対」など根拠のないアピールはNGとなっている点に注意が必要です。

購入希望者が現れると、内覧(物件見学)が行われます。内覧時の印象は成約率を大きく左右し、薄暗い部屋や汚れた水回りは、それだけで購入意欲を削いでしまうため、以下のポイントを意識して買主を「おもてなし」する姿勢で臨むことが大切です。

  • 照明を全灯にする:昼間でもすべての電気をつけ、部屋を明るく広く見せる
  • 水回りの徹底清掃:キッチンや浴室の水垢・カビは特に目立つため念入りにきれいにする
  • スリッパの準備:買主や不動産会社の担当者用として、きれいなスリッパを玄関に並べておく
  • 温度・換気の調整:適温を保ち、事前に換気をしてこもった生活臭を消しておく

注意点

「上の階の足音がうるさい」「設備の調子が悪い」といったネガティブな情報を隠して売ると、引渡し後に「契約不適合責任」を問われ、損害賠償請求に発展する恐れがあるため、聞かれたことには正直に答えましょう。

5. 購入申し込み・価格交渉と売買契約の締結

購入希望者から「買付証明書(購入申込書)」が提出されると、具体的な条件交渉に入ります。買付証明書には、以下のような項目が記載されています。

  • 購入希望金額や手付金の額
  • 契約希望日
  • 引渡し希望日

買主から価格交渉(指値)が入ることも多いですが、安易な妥協は避けましょう。以下のように、条件面で譲歩できないか探るのもおすすめです。

  • 引渡し時期の調整
  • エアコン等の設備を残す

条件が合意に至れば、売買契約の締結に進みます。契約の手順は以下のとおりです。

  1. 宅地建物取引士が買主に対して重要事項説明を行う(最近ではオンラインで行う「IT重説」も可能)
  2. 売買契約書に署名・捺印を行う
  3. 手付金(売買価格の5〜10%)を受け取る

手付金は、契約を解除する際のペナルティとしての役割も持ちます。

注意点

紙の売買契約書には印紙税がかかりますが、電子契約を選択すれば非課税(0円)になります。数万円のコスト削減につながるため、不動産会社に電子契約での締結が可能か確認しておきましょう。

6. 決済・引渡しと住宅ローン残債の完済(抵当権抹消)

売買契約から約1ヶ月後、決済と引渡しが行われます。買主の利用する金融機関に集まり、以下の手順で行います。

  1. 買主から残代金を受け取り、自身の住宅ローンを一括返済する
  2. 司法書士が「抵当権抹消登記」と「所有権移転登記」の申請を行う

犯罪収益移転防止法に基づき本人確認が厳格に行われるため、必要書類に不備がないよう、事前に司法書士と綿密に連携しておきましょう。

決済・引渡しの主な必要書類

  • 権利証(または登記識別情報):所有権移転登記に必須の最重要書類
  • 印鑑証明書:発行後3ヶ月以内のもの(※共有者全員分が必要)
  • 実印:登記書類や各種精算書への捺印に使用
  • 本人確認書類:運転免許証やマイナンバーカード(顔写真付き)など
  • 鍵・引渡し書類一式:買主へ渡す鍵、管理規約、設備の取扱説明書など

注意点

見落としがちなのが、マンション特有の「管理費・修繕積立金」の精算です。管理費や修繕積立金は、一般的に売主の銀行口座から1ヶ月分がまとめて引き落とされます。日割り精算を行う場合は、決済明細書に精算額が正しく記載されているか確認しましょう。また、駐車場の契約は所有権とは別契約で自動解約されないケースが多いため、管理会社への解約手続きと買主への引き継ぎ確認を忘れずに行ってください。

7. 確定申告と納税・還付の手続き

マンションを売却して取引が終わっても、翌年の確定申告までは気が抜けません。売却した翌年の2月16日から3月15日(※2026年は3月16日まで)の間に、管轄の税務署で申告を行う必要があります。

売却結果によって、税金の扱いや取るべき対応が異なります。以下の表を参考に、自分がどちらに当てはまるか確認しましょう。

状況 税金への影響 確定申告 確定申告の目的
利益が出た場合 課税される 必須 特例を使って税金を安く、またはゼロにする。
損失が出た場合 課税されない 推奨 給与所得などから払いすぎた税金を取り戻す。

利益が出た場合に使える特例は、以下のとおりです。

  • 3,000万円特別控除:所有期間に関わらず、利益から最大3,000万円を差し引ける
  • 軽減税率の特例:所有期間が10年を超えている場合、通常より低い税率が適用される(3,000万円控除と併用可)
  • 特定の居住用財産の買換え特例:売却益への課税を、次の家を売る時まで先送りできる

損失が出た場合に使える特例は、以下のとおりです。

  • 居住用財産の買換え等の場合の譲渡損失の損益通算及び繰越控除:損失が出た際に給与所得などと相殺し、引ききれない分も最大3年間繰り越せる
  • 特定居住用財産の譲渡損失の損益通算及び繰越控除:買い替えず(売却のみ)にローン残債が残る場合でも同様に損益通算や繰越控除ができる

注意点

売却によって利益(譲渡所得)が出た場合、譲渡所得税が発生するので注意が必要です。しかし、マイホームの売却であれば「3,000万円特別控除」などの特例を利用することで、税額をゼロにできるケースが多くあります。一方で「売却損(譲渡損失)」が出た場合でも確定申告をすることで「損益通算」や「繰越控除」の特例を利用でき、給与所得などから納めた税金が戻ってくる可能性があります。

マンション売却にかかる費用・税金と手取り額

売却が決まっても、売却価格がそのまま全額手元に残るわけではありません。仲介手数料や税金などの「諸費用」が引かれるため、最終的な手取り額は売却価格の約95〜97%になるのが一般的です。

まずは、首都圏の中古マンション平均価格帯に近い「3,000万円」で売却できた場合のモデルケースを見て、手元に残るお金のイメージを掴んでおきましょう。

【シミュレーション】3,000万円で売れた場合の手取り額

項目 金額(目安) 備考
売却価格 3,000万円 住宅ローンは完済済みと仮定
仲介手数料 ▲ 約105.6万円 売買価格×3%+6万円+消費税で算出
印紙税 ▲ 1万円 紙の契約書の場合(電子契約なら0円)
登記費用・その他 ▲ 約5万円 抵当権抹消登記や諸経費など
手取り概算 約2,888万円 売値の約96%が手元に残る

上記の場合、3,000万円で売れても約112万円の経費がかかり、手取りは2,900万円を切ることになります。購入時よりも高く売れて「利益(譲渡所得)」が出た場合は、さらに税金(譲渡所得税)が引かれる可能性があるため注意が必要です。

1. 主な費用【仲介手数料・印紙税・登記費用など】

マンション売却にかかる諸費用は、売却価格の約4〜6%が目安となります。主な費用の内訳と金額の目安は、以下のとおりです。

費用項目 内容・金額の目安 ポイント
仲介手数料(最大項目) 上限:売買価格 × 3% + 6万円 + 消費税 不動産会社に支払う成功報酬 契約時と引渡し時に半金ずつ払うのが一般的
印紙税 売買契約書に貼る印紙代 契約金額により異なる 2027年3月末まで軽減措置があるが、電子契約を選べば全額非課税になる
登記費用 抵当権抹消などの手続き費用 司法書士報酬と登録免許税の合計 住宅ローンが残っている場合は必須。司法書士への依頼が一般的
一括返済手数料 住宅ローン完済の手数料 金融機関により異なる(目安:数千円〜3万円程度) 窓口手続きよりインターネットバンキング経由の方が安くなるケースが多い
その他諸経費 引越し・処分・掃除費用
・引越し代
・不用品処分費
・ハウスクリーニング代(任意)
水回りの汚れが酷い場合、数万円のクリーニングを入れると印象が良くなり、値引き交渉を防げる場合がある

2. 譲渡所得税の仕組みと利用できる控除特例

売却益が出た場合にかかる譲渡所得税は、物件の所有期間によって税率が変わります。

  • 所有期間が5年以下の場合:「短期譲渡所得」となり税率は約39%
  • 5年超の場合:「長期譲渡所得」となり税率は約20%

ただしマイホームの売却であれば、利益から最大3,000万円を控除できる「3,000万円特別控除」を利用できます。注意が必要なのは「3,000万円特別控除」と、新居での「住宅ローン控除」は併用できないという点です。

トラフィー

どちらの特例を使った方がトータルでお得になるか、事前のシミュレーションが重要となります

また、令和8年度改正で延長が見込まれている「買換え特例」についても、買い替え先の新居に「省エネ基準適合」などの要件が課される方向にあり、適用のハードルが上がっている点には留意しましょう。

マンション売却で失敗しないためのチェックリスト

ここまで解説した流れを踏まえ、最後に「自分はどう動くべきか」を決定するための判断材料を用意しました。曖昧な不安をなくすために、3つの基準で自分の状況をチェックしてみましょう。

1. 住宅ローン残債で「売り先行・買い先行」かを判断できているか

住み替えの手順には、先に売る「売り先行」と、先に買う「買い先行」があります。以下のチャートで、自分の適正ルートを確認してみましょう。

住み替え手順で売り先行と買い先行のどちらが適しているかを3つの質問で診断するチャート図

多くの人にとって「売り先行」が現実的な選択肢となります。無理に買い先行を進めると、売れなかった時に新居のローンが組めなくなる恐れがあるため、まずは金融機関に残債を確認することがスタートラインです。

2. 「売れない場合」のリスク対策は立てているか

「もし売れなかったらどうしよう」と悩む前に「どうなったら、どう動くか」という撤退ライン(ルール)をあらかじめ決めておくことが重要です。

【行動指針】売却期間別・見直しルール表

経過期間 判断基準(危険サイン) 実行すべきアクション(対策)
スタート 〜 1ヶ月 内覧予約が週に1件もない 集客(広告)の見直し
・ポータルサイトの写真映りは悪くないか?
・図面は見やすいか?
・担当者が囲い込みをしていないか(レインズ確認)
2ヶ月 〜 3ヶ月 内覧はあるが申し込みが入らない 価格または条件の見直し
・価格が相場より高い可能性がある(5〜10%の値下げ検討)。
・内覧時の印象が悪い(掃除・ホームステージングの強化)。
3ヶ月 〜 半年 全く反応がない 「買取」への切り替え検討
・一般市場では需要がない可能性がある。
・媒介契約の更新をやめ、買取業者による「即現金化」に切り替え、精神的負担を断ち切ることも賢明な判断だ。

感情で判断せず、数値基準に従って淡々とアクションを切り替えることが売れ残りを防ぐコツです。

3. 契約不適合責任を理解できているか

引渡し後に「雨漏りが見つかった!」「給湯器が壊れていた!」と買主から損害賠償を請求されるトラブル(契約不適合責任)を防ぐ唯一の方法は「知っている不具合をすべて書面で伝えること」です。

以下のチェックリストを使い「物件状況報告書(告知書)」や「付帯設備表」に記載漏れがないか確認しましょう。

【トラブル回避】告知事項チェックリスト

  • 雨漏りの履歴:現在雨漏りしているか? 過去に雨漏りがあり修理したか?(※過去の履歴も告知必須)
  • シロアリ被害:過去に被害があったか? 駆除を行った履歴があるか?
  • 給排水管のトラブル:水漏れ、詰まり、赤水などが発生していないか?
  • 主要設備の故障:給湯器、インターホン、換気扇などは正常に動くか?
  • 建具・内装の不具合:ドアの建付けが悪い、窓の鍵がかかりにくい、壁紙の大きな剥がれなどはないか?
  • 環境・近隣トラブル:上階からの騒音、近隣との境界トラブル、嫌悪施設(ゴミ屋敷等)が近くにないか?

心理的瑕疵や環境瑕疵も、隠すと大きなトラブルになるため注意が必要です。

まとめ

マンション売却は人生の大きなイベントですが、全体の流れと資金計画、そしてリスクへの対策を理解していれば、決して恐れることはありません。売却活動において「安易な自己判断を避けること」と「販売戦略を持ったパートナー(不動産会社)を選ぶこと」が重要です。

プロの助言を得ながら着実に売却活動を進めることが、納得のいく取引につながります。まずは自分に合った不動産会社を見つけ、あなたの大切な資産を少しでも高くスムーズに売却しましょう。

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