マンション査定でおすすめのサイト｜選ぶ際のポイントと利用時の注意点も解説

対象マンションが対応エリアかどうか

サイトによって、対象エリアが異なります。自身のマンションが対象エリアに入っているかは確認しましょう。全国対応のサイトが多いですが、中には関東エリアや関西エリアのみという地域密着型のサイトもあります。

たとえ、「全国対応」と謳っていても実際には対応していない地域がある場合も、エリアによっては他のサイトに委託というケースもあるので注意が必要です。

自身のマンションのあるエリアには、査定の提携会社がないか会っても少ないといった場合、査定額が良くても実際の販売になると、スムーズに売却できない恐れもあるでしょう。サイトの得意エリアや提携会社の有無まで確認することが大切です。

売却までのサポートは充実しているか

初めてマンションを売却する人には、慣れない専門用語や手続きなどわからないことが多いものです。初めてのマンション売却でも、売却までのサポートが充実しているサイトであれば安心して売却に進めます。

上記のように初めての人でも安心して使えるサポートが整っていると、自分で会社を調べたり知識を付けたりする手間も必要なく、スムーズな売却が目指せるでしょう。

マンション査定の実績は豊富か

査定サイトによって、対象の不動産は異なります。マンションだけに特化しているものやマンションや戸建てなど居住用物件が得意・事業用物件が得意などさまざまなサイトがあるものです。

マンション査定をするなら、できるだけマンションに特化しており査定実績が豊富なサイトがおすすめです。査定実績が豊富なサイトということは、それだけマンション売却が得意な不動産会社と多く提携しているといえるでしょう。

マンション売却に強い不動産会社を見つけられれば、高値でのマンション売却が期待できます。

査定サイトの機能は充実しているか

査定サイトによっては、査定以外にもサービスを提供しているものもあります。

上記のような情報を登録不要で提供しているサイトであれば、相場の把握に適しています。

提携企業は厳選しているか

提携する不動産会社は、サイトによって数が大きく異なります。数が多い方が査定の信頼性が高いように思えますが、一概に数だけで判断するのはおすすめできません。数が多くても、信頼できない不動産会社が紛れ込んでいると安心して利用できなくなってしまうでしょう。

大事なことは、提携する不動産会社の厳選基準です。どのような審査基準で提携不動産会社を選んでいるのか、提携後に提携解除する基準はあるかもチェックするようにしましょう。

また、提携する不動産会社が大手なのか地域密着型なのかもチェックすることが大切です。全国規模の大手であっても、エリアに店舗がないと売却が難しくなります。

地域密着型の中小でも、地元エリアに精通しているから売却がスムーズにできる可能性は高いのです。バランスよく提携不動産会社を揃えているかも確認しましょう。

おうちクラベル

画像引用：おうちクラベル

「おうちクラベル（旧おうちダイレクト）」は、東証プライム上場企業であるSREホールディングスが運営している安心感がある一括査定サイトです。不動産会社による査定だけでなく、AI査定も同時にできるので、AI査定で相場を把握し不動産会社の査定額を比較できるメリットがあります。

AI査定は、ソニーグループが開発したAIを用いた高精度な査定が魅力です。全国規模の大手から地元密着型の中小まで幅広く提携しているので、一度利用してみるとよいでしょう。

すまいValue

画像引用：すまいValue

業界最大手である次の6社が直営する「すまいValue」。

6社合計で年間11万件以上の売買仲介実績があり、知名度も実績も抜群。長年のノウハウも蓄積されているので、スムーズな売却も目指せるでしょう。

最大大手6社の査定を受けられるのは、すまいValueのみです。ただし、対応エリアには注意が必要です。6社合計の支店数は875店舗を超えていますが、都心や大都市が中心となり地方は対応していない可能性が高くなります。

反対に、都心や大都市にマンションがある人なら、大手の査定を受けられるので利用してみるのがおすすめです。

HOME4U

画像引用：HOME4U

日本初の不動産一括査定サイトを2001年に開始し、長年の実績のある「HOME4U（ホームフォーユー）」。大手であるNTTデータグループが運営しているので、セキュリティシステムなど安心して利用できる仕組みが整っています。電話サポートやコラムも充実しているので、初めて一括査定サイトを利用する人にもおすすめです。

マンションナビ

画像引用：マンションナビ

中古マンションに特化している一括査定サイトが「マンションナビ」です。全国から2,500店ものマンション売却が得意な不動産会社を厳選し、その中から最大9社の査定結果を比較できます。売却査定だけでなく、賃料査定も受けられるのでマンション投資を検討している人にもおすすめです。

また、マンション名だけで査定できるAI査定も利用できるので、とりあえず価格を知りたいという人も一度使ってみるとよいでしょう。

HowMa

画像引用：HowMa

「HowMa（ハウマ）」は、精度の高いAI査定サービスを提供しています。ただAIがデータで算出するのではなく、不動産会社のプロ目線の査定を加えた「コラボ査定」が受けられるという魅力があります。

コラボ査定では、売れるチャンスのある相場よりも高値の価格である「チャレンジ価格」とほぼ確実に売れる「安全価格」の2つの価格を査定してくれます。価格の幅のある査定と相場が分かるので、自分の売却目的に応じた価格設定の役に立つでしょう。

また、エリアは限定されていますがオンラインでの売却もできるので、対面したくない・来店などの手間をかけずに売却したい人にもおすすめです。

IESHIL

画像引用：IESHIL

約9,000万件もの賃貸情報や売買履歴のビックデータから瞬時に査定してくれる「IESHIL（イエシル）」。マンションの部屋ごとの売却相場を高い精度で査定してくれます。

また、専用アドバイザーに相談することもできるので売却を本格的に考えている人にもおすすめです。一括査定後もアドバイザーがサポートしてくれるので、初めての人でも安心して利用できます。

ただし、IESHILは対応エリアが狭い点には注意が必要です。東京・埼玉・千葉・神奈川にしか対応していないので、エリア外の人は別のサイトを利用する必要があります。反対に、そのエリアにマンションを持っている人であれば、対応エリアが狭い分査定の精度も高いので利用してみるとよいでしょう。

SUUMO

画像引用：SUUMO

株式会社リクルートが運営する「SUUMO（スーモ）」。CMで目にした方も多いのではないでしょうか。全国CMの頻度も高く不動産ポータルサイトとしても圧倒的な知名度があります。

SUUMOの一括査定は、他の査定と異なり自分で不動産会社を選んで査定を受ける仕組みです。マンションのエリアなどを入力すると査定依頼できる不動産会社が提示されるので、その中から査定を受ける会社を選びます。選ぶ際には、不動産会社の実績や担当者の雰囲気・見込数など不動産会社を選ぶための情報も確認できます。

ただし、実績のない会社などを選んでしまうと売却も失敗しやすくなるので、不動産会社を選ぶ際には情報をしっかりとチェックすることが大切です。

アットホーム

画像引用：アットホーム

賃貸検索で抜群の知名度を誇る「アットホーム」では、売却査定もおこなっています。その高い知名度から参加している不動産会社数も多く、2023年9月末時点で2400社を越えており一括査定サイトの中でもトップクラスの提携数です。

全国の不動産会社がバランスよく参加しているので、地方の人でも利用しやすいでしょう。SUUMO同様に、物件の所在地や種類に応じて提示される不動産会社から選択する仕組みのため、査定してもらえる不動産会社数はエリアによりばらつきがある点には注意が必要です。より多く不動産会社が提示されるエリアであれば、多くの不動産会社の査定を受けられるでしょう。

ただし、査定依頼数が多すぎても比較が難しくなるので5～6社に絞ることをお勧めします。

査定依頼に費用が掛からない

マンション査定サイトは、基本的に無料で利用できます。マンション査定サイトでは、提携する不動産会社の広告収入や紹介料で収益を得ているため、ユーザーから利用料をとることはありません。

また、査定依頼したからといって、その中から必ず不動産会社と契約しなければならないという決まりもありません。

好きな時に査定ができる

不動産会社に直接査定依頼するなら、不動産会社の営業時間に電話などで依頼することになります。また、電話して依頼するにも物件の説明などで時間がかかることもあるでしょう。

日中仕事が忙しくて営業時間に間に合わない・遠方にあるなど、不動産会社の営業時間を気にせず査定依頼したいなら一括査定サイトがおすすめです。インターネットで査定依頼するため、24時間いつでも好きなタイミングで依頼できます。

サイトによっては提携企業が厳選されている

信頼できる不動産会社を選ぶのは、容易なことではありません。不動産会社の実績や経歴・評判など一社ずつ調べていくのは手間も時間もかかるでしょう。

一括査定サイトによっては、提携する不動産会社に厳しい審査基準を設けて厳選しているサイトも多くあります。厳選している一括査定サイトであれば、安全な不動産会社と取引できる可能性が高く、初めてのマンション売却でも安心して臨めます。

複数企業にまとめて査定依頼できる

マンション査定する際には、できるだけ多くの不動産会社に査定依頼することが大切です。多くの不動産会社の査定額や対応などを比較することで、信頼して任せられる不動産会社とも出会いやすくなるでしょう。

しかし、不動産会社の査定を1社ずつ複数に依頼するのは手間も時間もかかります。一括査定サイトであれは、簡単な入力だけで一度にまとめて複数社の査定結果を入手できるので、効率よく不動産会社選びができるのです。

査定額が必ずしも売却額になるとは限らない

査定額はあくまで査定時の価格であり、実際の売却額とは異なります。不動産の価格には、次のようなものがあります。

査定額は、不動産会社が概ね3か月以内に売れるであろうと算出した価格です。この価格を参考に、売主が売り出し価格を決めていきます。

そこから売却活動の状況に応じて売り出し価格を調整していき、最終的には買主との価格交渉で売却額が決まるのです。買主も少しでも安く購入したいため、値引き交渉を受けることもあるでしょう。早く売却したい事情がある売主は、相場よりも下げることもあります。

このような事情を反映したうえで、売却額が決まってくるため、スタートラインの査定額とは大きく異なるケースも珍しくないのです。査定額は売り出し価格を決めるうえで重要になりますが、必ずしもその価格で売れるわけではない点は注意しましょう。

関連記事：【少しでも高く！】マンション査定の種類や注意点を徹底解説！よくある失敗も解説

査定結果だけで不動産会社を選ぶと失敗する可能性がある

査定結果は、不動産会社によって大きく異なります。査定額だけで不動産会社を選ぶのはおすすめできません。査定額の高い不動産会社であれば、高値で売却できるのではと考える人も多いでしょう。

しかし、販売実績の少ない不動産会社が契約欲しさに高値を付けるケースも珍しくないのです。この場合、相場よりも高値になるとなかなか売れずに売れ残るリスクが高くなります。実績の少ない会社であればなおのこと売れ残りのリスクは高くなるでしょう。なかなか売れないことを理由に、結局は値下げせざるを得なくなる可能性もあるのです。

査定額だけでなく、次のようなポイントもチェックするようにしましょう。

査定額が高いうえでその根拠やリスクまでしっかり説明してくれるなら、安心して選んでも問題ないでしょう。このように、不動産会社を選ぶ際には総合的に判断することが大切です。

机上査定

机上査定とは、築年数や面積などの書類や取引事例といったデータのみで算出する方法です。依頼から即日や数日で査定結果が入手できる気軽さがあります。

しかし、机上査定はマンション内部など個別の事情を反映できずデータのみで算出するため、査定の精度は高くありません。この後に紹介する訪問査定を受けると、机上査定とは大幅に結果が違うというケースもあるでしょう。

とりあえずいくらで売れるか知りたい、相場を把握したいといった場合に適している方法です。

訪問査定

訪問査定とは、不動産会社の担当者が現地を訪れ、建物内部までチェックしたうえで査定する方法です。建物の状態なども考慮されるので、精度の高い査定結果を得られます。売却を決意しているなら訪問査定が適しているでしょう。

ただし、担当者との日程調整が必要になり、査定にも時間がかかるため、1週間から1か月程査定結果を得るのに時間がかかってしまいます。訪問査定を多くの不動産会社に依頼すると、対応が大変になってしまうので1〜2社に絞って訪問査定を受けるのがおすすめです。

先に、机上査定で不動産会社を絞って訪問査定を受けると効率よく不動産会社の選定ができるでしょう。

AI査定

AI査定とは、マンション名やエリアなどを入力するだけで瞬時に査定結果を算出してくれるシミュレーションサービスです。AI査定専用のサイトやアプリや不動産会社のホームページで導入しているケースも増えています。

AI査定は、インターネットで必要事項を入力するだけで瞬時に結果が表示されるので、手軽に査定額が分かるというメリットがあります。また、中には個人情報などを入力する必要がないものも多いので、営業を受けることもないでしょう。

ただし、AI査定は、蓄積された独自のデータなどから算出するため個別の事情は反映できず、査定の制度は低い点に注意が必要です。とりあえず価格を知りたいといった場合に利用するとよいでしょう。

匿名査定

最近注目を集めているのが匿名査定です。匿名査定とは、個人情報を入力せずに文字通り「匿名」で査定してもらうインターネット上のサービスのことをいいます。不動産会社のサイトやAI査定による匿名査定などがあります。一括査定などでは、入力したメールアドレスや電話番号宛てに営業を受ける可能性が高いものです。複数の不動産会社に依頼すれば、そのぶん営業を受ける頻度も高くなり対応を煩わしく感じる人もいるでしょう。

匿名査定であれば、個人情報を入力しないので営業を受けることがありません。ただし、こちらもデータのみでの算出になるので精度は低い点には注意しましょう。とりあえずいくらになるか知りたいけど営業は受けたくないといったケースで利用するのがおすすめです。