500平米はどのくらいの広さ?坪数・身近なものに例えながら解説 - GMO不動産査定

500平米はどのくらいの広さ?坪数・身近なものに例えながら解説

「500平米の土地」と聞いても、具体的にどれくらいの広さなのか、すぐにイメージするのは難しいかもしれません。家を建てるには十分なのか、あるいは広すぎて管理が大変なのか、さまざまな疑問が浮かぶことでしょう。

この記事では、500平米という広さを坪数や身近なもので比較しながら、建てられる家のイメージから具体的な土地活用法、費用相場までを分かりやすく解説します。

500平米の広さは約151坪でテニスコート約2面分

結論から言うと、500平米の広さは約151.25坪です。これは、ダブルスのテニスコート約2面分に相当する広さであり、個人の土地としては非常にゆとりのある面積といえます。

なぜこれほどの広さがあるといえるのか、そして他の単位や身近なものと比較するとどうなのか、次章からさらに詳しく見ていきましょう。具体的なイメージを掴むことで、500平米という土地の価値がより明確になります。

500平米を他の単位に換算するとどのくらい?

500平米という広さをより深く理解するために、まずは日本の不動産取引で一般的に使われる「坪」や、部屋の広さを表す「畳」の枚数に換算してみましょう。これらの単位に置き換えることで、具体的なスケール感が掴みやすくなります。

坪数に換算すると約151.25坪

500平米を坪数に換算すると、約151.25坪となります。

不動産の面積を表す際に使われる「坪」という単位は、1坪あたり約3.30578平米です。計算式は以下の通りです。

500平米 ÷ 3.30578平米/坪 ≒ 151.25坪

一般的に、都市部でゆとりのある一戸建てを建てる場合、30坪(約100平米)から50坪(約165平米)程度の土地が目安とされることが多いです。このことからも、151.25坪という広さが、いかに大きな土地であるかがお分かりいただけるでしょう。

畳の枚数に換算すると約303畳

500平米を畳の枚数(畳数)に換算すると、約303畳(じょう)となります。

これは、1坪が畳2枚分(2畳)に相当することから計算されます。

151.25坪 × 2畳/坪 ≒ 303畳

一般的な6畳の部屋が約50室分と考えると、その広大さがイメージできるのではないでしょうか。住宅だけでなく、店舗や事務所といった事業用途としても、十分に活用できる広さです。

500平米の広さを身近なものでイメージ

単位の換算だけでは、まだ具体的な広さをイメージしにくいかもしれませんね。ここでは、500平米という広さが、私たちの身の回りにあるものと比較してどれくらいに相当するのかを見ていきましょう。

コンビニエンスストア約3〜4店舗分

500平米は、一般的なコンビニエンスストアの約3〜4店舗分の広さに相当します。

多くのコンビニエンスストアの面積は、120〜150平米程度が標準的です。いつも利用するコンビニを思い浮かべていただくと、その3〜4倍の敷地がいかに広いか、直感的に理解しやすいのではないでしょうか。

学校の25mプール約1.5個分

学校にある25mプールの約1.5個分が、500平米の広さの目安です。

標準的な25mプールの面積は、横幅13m(6コース)の場合、25m × 13m = 325平米程度です。プールサイドを含めるとさらに広くなりますが、水面だけでも1.5個分と考えると、かなりのスペースであることがわかります。

テニスコート(ダブルス)約2面分

500平米は、ダブルスのテニスコート約2面分に相当します。

テニスコート(ダブルス)の国際規格は、23.77m × 10.97mで、面積は約260.8平米です。つまり、500平米の土地があれば、テニスコートを2面確保し、さらに周辺に少し余裕を持たせることができます。

一般的な教室約8室分

学校の一般的な教室に換算すると、約8室分の広さになります。

小学校の教室の広さは、建築基準法で64平米程度と定められています。500平米あれば、教室が8つすっぽりと収まる計算です。子どもたちが30〜40人学ぶ空間を8つも確保できると考えると、その広さを実感できるでしょう。

500平米の土地に建てられる家の広さと間取り

身近なものとの比較で、500平米がいかに広大な土地であるかが見えてきたと思います。では、この土地に実際に家を建てる場合、どれくらいの規模の家が建てられ、どのような間取りが可能になるのでしょうか。ここでは、具体的な建築シミュレーションと間取りの例を見ていきましょう。

建ぺい率・容積率別の建築面積シミュレーション

土地には、都市計画法によって「建ぺい率」と「容積率」という制限が定められています。これにより、敷地いっぱいに建物を建てられるわけではありません。500平米の土地で、どれくらいの家が建てられるのかをシミュレーションしてみましょう。

  • 建ぺい率: 土地の面積に対する「建築面積(建物を真上から見たときの面積)」の割合。
  • 容積率: 土地の面積に対する「延床面積(建物の各階の床面積の合計)」の割合。

【建ぺい率・容積率別 建築可能面積シミュレーション(土地面積500平米)】

用途地域(例) 建ぺい率 容積率 建築面積の上限 延床面積の上限 建てられる家のイメージ
第一種低層住居専用地域 50% 100% 250平米 (約75坪) 500平米 (約151坪) 庭の広い2階建て住宅
第一種中高層住居専用地域 60% 200% 300平米 (約90坪) 1,000平米 (約302坪) 3階建て以上の住宅や小規模なアパート
近隣商業地域 80% 300% 400平米 (約121坪) 1,500平米 (約453坪) 店舗併用住宅や中規模マンション

この表からわかるように、同じ500平米の土地でも、定められた建ぺい率や容積率によって建てられる建物の規模が大きく変わります。

建てられる家の具体的な間取り例

仮に、建ぺい率50%・容積率100%の地域で家を建てるとします。この場合、建築面積は250平米(約75坪)、延床面積は500平米(約151坪)まで可能です。

延床面積180平米(約54坪)程度の2階建て住宅を建てると仮定した場合、以下のような、ゆとりある間取りが実現できます。

1階(100平米):

  • 広々としたLDK(30畳)
  • アイランドキッチンとパントリー(6畳)
  • 独立した和室(8畳)
  • 大型の浴室・洗面脱衣所(5畳)
  • 書斎・ワークスペース(6畳)

2階(80平米):

  • 主寝室(10畳)+ウォークインクローゼット(4畳)
  • 子ども部屋2室(各8畳)
  • セカンドリビング・ファミリールーム(10畳)
  • バルコニー

これはあくまで一例ですが、各部屋の広さを十分に確保しつつ、収納や趣味のスペースも盛り込める、非常に自由度の高い家づくりが可能です。

庭や複数台の駐車場も確保できるゆとりのある広さ

500平米の土地の最大の魅力は、建物を建ててもなお、敷地に大きな余裕が生まれる点です。

例えば、建築面積が150平米(約45坪)だった場合、残りの350平米(約106坪)は自由に使えるスペースとなります。この広さがあれば、以下のような希望も十分に叶えることができます。

  • 広い庭: ガーデニングや家庭菜園、子どもが走り回れる芝生の庭、バーベキュースペースの設置。
  • 複数台の駐車場: 家族用の車2台に加え、来客用の駐車スペースも確保。ビルトインガレージの設計も可能です。
  • 趣味のスペース: 物置や小さな離れ、バスケットゴールなどを設置するスペース。

このように、500平米の土地は、建物だけでなく、暮らし全体を豊かにするゆとりをもたらしてくれます。

500平米の土地の活用方法

これまでの内容で、500平米が住宅用地として非常に魅力的であることがお分かりいただけたかと思います。しかし、その広さを活かした活用法は、マイホームの建築だけにとどまりません。ここでは、代表的な土地活用の方法をいくつか見ていきましょう。

【500平米の土地活用法 比較】

活用方法 概要 メリット デメリット
駐車場経営 月極やコインパーキングとして土地を貸し出す。 初期投資が比較的少なく、管理の手間も少ない。更地に戻しやすい。 収益性は他の活用法に比べて低い傾向。税金の優遇措置が少ない。
アパート・マンション経営 集合住宅を建てて、賃貸収入を得る。 高い収益性が期待でき、節税効果も大きい。 多額の初期投資が必要。空室リスクや管理コストがかかる。
戸建て賃貸経営 複数の戸建て住宅を建てて、ファミリー層などに貸し出す。 アパート経営より入居期間が長くなる傾向。需要が安定している。 建築コストが割高になる場合がある。アパートより利回りは低め。
太陽光発電所の設置 太陽光パネルを設置し、発電した電力を売却して収入を得る。 安定した長期収入が期待できる。管理の手間が少ない。 天候に収益が左右される。制度変更のリスク。初期投資が必要。
資材置き場・トランクルーム 事業者向けに資材置き場として貸し出したり、コンテナを設置してトランクルームとして運営する。 整地のみで始められる場合が多く、初期投資を抑えられる。 周辺環境によっては許可が下りにくい。収益性は限定的。

これらの選択肢は、土地の立地や周辺環境、そして自己資金の状況によって最適なものが異なります。

駐車場経営なら約20台設置可能

500平米の土地で駐車場経営を行う場合、約20台分の駐車スペースを確保することが可能です。

1台あたりの駐車スペースに必要な面積は、通路を含めて約25平米とされています。

500平米 ÷ 25平米/台 = 20台

駅の近くや商業施設の周辺など、駐車場の需要が高いエリアであれば、安定した収益を見込めるでしょう。初期投資を抑えたい、将来的に他の活用法に転用する可能性を残したい、という場合に適した方法です。

アパート・マンション経営

500平米の広さがあれば、本格的なアパート・マンション経営が可能です。例えば、ワンルームタイプ(約25平米)であれば、1フロアに6〜8戸程度を配置でき、3階建てなら合計20戸前後の規模のアパートを建築することも視野に入ります。高い収益性を狙える一方で、多額の建築費用が必要となるため、綿密な事業計画が不可欠です。

戸建て賃貸経営

広い土地を活かして、複数の戸建て住宅を建てて貸し出す「戸建て賃貸経営」も選択肢の一つです。100平米程度の敷地に1戸建てるとすれば、4〜5棟の建築が可能です。ファミリー層からの安定した需要が見込めるエリアで特に有効な活用法です。

太陽光発電所の設置

日当たりが良い土地であれば、太陽光発電も有力な選択肢です。500平米の土地には、約30〜40kW程度の太陽光パネルを設置できる可能性があります。固定価格買取制度(FIT)を利用することで、20年間にわたり安定した売電収入を得ることが期待できます。

資材置き場やトランクルーム

周辺に工場や工事現場が多いエリアであれば、建設会社などに資材置き場として貸し出す方法があります。また、住宅街であれば、屋外型のトランクルームを設置して、収納スペースを求める個人や法人に貸し出すという事業も考えられます。どちらも比較的少ない初期投資で始められる点がメリットです。

500平米の土地にかかる費用相場

500平米の土地の取得や維持には、当然ながら相応の費用がかかります。土地の価格は地域によって大きく異なるため、まずは大まかな相場観を掴み、その上で維持費として毎年かかる税金について理解しておくことが重要です。

地域別に見る土地の価格相場

土地の価格は、公示地価や実際の取引事例などを参考にすることができます。ここでは、主要都市における住宅地の平均的な坪単価を基に、500平米(約151坪)の土地価格の目安を算出しました。

【主要都市別 500平米(約151坪)の土地価格相場(目安)】

地域 坪単価(目安) 500平米の土地価格(目安)
東京都区部 250万円 3億7,750万円
横浜市 80万円 1億2,080万円
大阪市 100万円 1億5,100万円
名古屋市 70万円 1億570万円
福岡市 60万円 9,060万円
札幌市 30万円 4,530万円
地方都市(郊外) 10万円 1,510万円

※上記はあくまで一般的な住宅地の目安であり、駅からの距離や土地の形状、前面道路の状況などによって価格は大きく変動します。

この表からも分かる通り、同じ面積の土地でも、都市部と郊外では価格に10倍以上の差が生じることも珍しくありません。

固定資産税・都市計画税の計算シミュレーション

土地を所有すると、毎年「固定資産税」と、市街化区域内であれば「都市計画税」が課税されます。これらの税額は、土地の評価額(固定資産税評価額)を基に計算されます。

【税額計算シミュレーション】

前提条件:

  • 土地の固定資産税評価額: 3,000万円
  • 住宅用地の特例を適用(200平米までの部分は評価額が1/6、残りの300平米は1/3に減額)
  • 税率:
    固定資産税: 1.4%
    都市計画税: 0.3%

1. 課税標準額の計算

  • 固定資産税:
    (200平米部分) 3,000万円 × (200/500) × 1/6 = 200万円
    (300平米部分) 3,000万円 × (300/500) × 1/3 = 600万円
    合計課税標準額: 200万円 + 600万円 = 800万円
  • 都市計画税:
    (200平米部分) 3,000万円 × (200/500) × 1/3 = 400万円
    (300平米部分) 3,000万円 × (300/500) × 2/3 = 1,200万円
    合計課税標準額: 400万円 + 1,200万円 = 1,600万円

2. 税額の計算

  • 固定資産税額: 800万円 × 1.4% = 112,000円
  • 都市計画税額: 1,600万円 × 0.3% = 48,000円

年間納税額(合計): 112,000円 + 48,000円 = 160,000円

このシミュレーションはあくまで一例ですが、500平米の土地を所有する場合、税金だけでも年間十数万円以上の負担がかかる可能性があることを念頭に置いておく必要があります。

500平米の土地を検討する際の注意点

500平米という広大な土地は多くの可能性を秘めていますが、その一方で、検討する際には知っておくべき注意点も存在します。メリットとデメリットを正しく理解し、購入前に確認すべき点を押さえておくことで、後悔のない選択につながります。

メリットは多様な活用法とゆとりのある設計が可能なこと

改めて500平米の土地が持つメリットを整理すると、最大のポイントは「選択肢の多さ」と「ゆとりの創出」にあります。

  • 多様な活用法: 自宅を建てるだけでなく、アパート経営や駐車場経営など、収益化の道も開かれています。将来的なライフプランの変化にも柔軟に対応しやすいといえるでしょう。
  • ゆとりのある設計: 広い庭や複数台の駐車場、二世帯住宅、平屋建てなど、一般的な広さの土地では難しいプランも実現可能です。日当たりや風通しも確保しやすく、快適な住環境を築けます。

これらのメリットは、暮らしの質や資産価値を長期的に高める上で、非常に大きな強みとなります。

デメリットは初期費用や税金の負担が大きいこと

一方で、広さゆえのデメリットも存在します。最も大きな課題は「金銭的な負担」です。

  • 高額な購入費用: 前述の通り、特に都市部では土地の購入費用が億単位になることもあり、相応の自己資金やローン計画が求められます。
  • 税金の負担: 土地が広い分、固定資産税や都市計画税の負担も大きくなります。相続が発生した際の相続税も高額になる可能性があります。
  • 管理の手間: 広い庭の草むしりや植木の手入れなど、土地を良好な状態に保つための維持管理に手間とコストがかかります。

これらの負担を長期的に継続できるか、慎重に見極める必要があります。

購入前に確認すべき法規制や周辺環境

土地の購入を決める前には、必ず以下の点を確認することが重要です。これらは専門的な内容も含むため、不動産会社や専門家と連携して進めることをお勧めします。

【土地購入前のチェックリスト】

チェック項目 確認内容 なぜ重要なのか?
用途地域 その土地がどの用途地域に指定されているかを確認する。(例:第一種低層住居専用地域など) 建てられる建物の種類、建ぺい率、容積率などが決まるため、希望の建物が建てられるかを知る上で最も重要。
接道義務 建築基準法で定められた道路に、敷地が2m以上接しているかを確認する。 この義務を果たしていない土地には、原則として建物を建てることができない(再建築不可物件)。
インフラの整備状況 水道、ガス、電気、下水道が敷地まで引き込まれているか、または引き込み可能かを確認する。 引き込み工事が必要な場合、別途数十万〜百万円以上の費用がかかることがある。
ハザードマップ 自治体が公表しているハザードマップで、洪水、土砂災害、地震などのリスクを確認する。 安全な暮らしを確保するため、また資産価値を維持するために不可欠な確認事項。
周辺環境 スーパーや病院、学校などの生活利便施設、交通量や騒音、近隣住民の様子などを実際に歩いて確認する。 図面だけではわからない、日々の暮らしの快適さや満足度に直結する。

これらの項目を一つひとつクリアにしていくことが、理想の土地活用を実現するための第一歩となります。

まとめ

500平米という広さは、約151坪、テニスコート約2面分に相当し、個人の資産としては非常に広大で、多くの可能性を秘めています。

この広さがあれば、庭付きのゆとりある一戸建てを建てることはもちろん、アパート経営や駐車場経営といった多様な土地活用も十分に視野に入ります。しかしその一方で、土地の購入費用や毎年の固定資産税といった金銭的な負担、そして維持管理の手間といった側面も持ち合わせています。

500平米の土地を検討する際は、そのメリットを最大限に活かしつつ、デメリットやリスクを正しく理解することが何よりも重要です。この記事でご紹介したシミュレーションやチェックリストを参考に、ご自身のライフプランや資金計画と照らし合わせながら、後悔のない最適な選択をしてください。

500平米の広さに関するよくある質問

500平米は何坪ですか?

500平米は約151.25坪です。1坪が約3.30578平米なので、「500 ÷ 3.30578」で計算できます。不動産取引では非常にゆとりのある広さと認識されます。

500平米の土地の固定資産税はいくらですか?

土地の評価額や所在する市町村、住宅用地の特例が適用されるかによって大きく異なります。例えば、固定資産税評価額が3,000万円の住宅用地の場合、年間の固定資産税・都市計画税の合計額は16万円程度が一つの目安となります。正確な金額は、土地の評価額や自治体の税率を確認する必要があります。

500平米の土地に家を建てる場合、どのような間取りが可能ですか?

建ぺい率や容積率の制限にもよりますが、非常に自由度の高い、ゆとりのある間取りが可能です。例えば、30畳以上の広々としたLDK、複数台分のビルトインガレージ、各居室に加えて書斎やシアタールームといった趣味の部屋、そして広大な庭を確保することも十分に実現できます。二世帯住宅や平屋といった選択肢も取りやすい広さです。

関連記事