3000万円で買ったマンションいくらで売れる?築年数別の相場と注意点

「3,000万円で買ったこのマンション、今売ったらいくらになるんだろう?」

「住宅ローンは完済できる? それとも借金が残ってしまう?」

住み替えやライフスタイルの変化でマンションの売却を考えたとき、気になるのは売却価格でしょう。

基本的に、マンションは築年数が古くなるほど価値が下がっていきます。

しかし2025年現在、中古マンションの価格は上昇傾向にあり、思ったよりも高く売れる可能性があります。

この記事では、2025年現在の不動産市況に基づき、3,000万円で購入したマンションがいくらで売れる可能性があるのか、そして手元にいくら残るのかを徹底解説します。

3000万円で買ったマンションはいくらで売れるか

3,000万円で買ったマンションは3,000万円~6,000万円で売れる可能性があります。

その背景にあるのが、近年の急速な市場上昇です。国土交通省のデータによると、マンションの不動産価格指数は2010年と比較して約2.0倍にまで上昇しています。

住宅価格指数の推移を示した折れ線グラフ図

本来マンションは古くなるほど価値が下がりますが、現在は「建物の劣化」以上に「市場相場の上昇」が著しいのです。

とはいえ、すべてのマンションが無条件に上がるわけではありません。

マンションの売却相場がどのように決まるのかを理解するため、まずは基本である「築年数による価値の下がり方」から見てみましょう。

【築年数別】売却価格のシミュレーション

レインズ(東日本不動産流通機構)の最新データをもとに、築年数ごとの平米単価の下落率を算出しました。

以下のように、築年数に応じてマンション価格は下がっていきます。

築年数 下落率の目安 売却価格の目安
築0~5年 0%(基準) 3,000万円(基準)
築6~10年 約8% 2,760万円
築11~15年 約22% 2,340万円
築16~20年 約32% 2,040万円
築21~25年 約41% 1,770万円
築26~30年 約52% 1,440万円
築30年超 約67%~ 990万円

※一般的な減価償却の考え方およびレインズデータに基づく下落率の想定シミュレーションであり、実際の査定額とは異なります。

※参考:首都圏中古マンション・中古戸建住宅 地域別・築年帯別成約状況【2025年01~03月】|レインズ

築20年で価値は約3割減、築30年で半減する傾向が読み取れます。この表だけ見ると、「やはり長く住めば住むほど売却額は減ってしまうのか…」と思われるかもしれません。

しかし、このシミュレーションはあくまで「築年数だけ」を考慮した数字です。

実際の売却価格には、築年数だけでなく「インフレによる市場上昇」なども加味されます。昨今の不動産価格上昇トレンドを考慮すれば、この表の金額よりも高く評価される可能性は十分あります。

そこで次の章では、マンションの価値を左右する要因について解説します。

マンション売却価格に影響を与える要素とは

マンションの売却価格は、主に以下5つの要素が複雑に絡み合って決まります。

価格決定の要素 詳細
築年数 一般的に築年数が古くなるほど建物の価値は下がる。
立地・周辺環境 「駅から徒歩5分以内」「再開発エリア」などの好立地は人気で、価格が下がりにくい。
部屋の条件 「高層階」「角部屋」「南向き」などは人気が高く、プラス査定のポイント。
建物の管理状態 共用部分の清掃や修繕計画がしっかりしていると安心感があり、高く売れやすい。
市場トレンド 好景気や低金利だと買う人が増え、価格が上がる。逆に不景気で金利が高いと、買い控えが起きて価格は下がりやすい。

このように、マンションの価格はひとつの要因だけで決まるものではありません。

特に2025年現在は市場トレンドの影響が大きく、中古マンション価格が高騰しています。実際、国土交通省の「不動産価格指数(マンション)」は2010年比で約2.0倍以上になっています。

※参考:建設産業・不動産業:不動産価格指数|国土交通省

2025年の市場はやや特殊で、住宅ローン金利は上昇トレンドにあるものの、建築資材の高騰やインフレ、円安の影響を受け、新築マンション価格が高騰しています。

その結果、「新築が高すぎて買えない層」が中古市場に流れ込み、中古マンションの価格も押し上げられている状態です。

購入時より高く売れるケースとは

本来なら経年により価値が下がるはずのマンションが、購入時より高く売れるケースがあります。代表的な4つのケースを以下にまとめました。

ケース 高く売れる理由
円安・建築費の高騰 新築価格が上昇し、その流れにつられて中古相場全体が底上げされるため。
駅前の再開発 大型商業施設の開業などで街の人気が高まり、地価が上昇するため。
新駅・新線の開通 アクセスが飛躍的に良くなり、エリア自体の需要が急増して相場が跳ね上がるため。
エリア内の物件不足 「人気学区だが売り物件が少ない」など、需要に対して供給が追い付かず、価格競争が起きるため。

お持ちのマンションが上記条件にひとつでも当てはまるなら、購入時の3,000万円より高い査定額になる可能性があります。

実際にいくらになるかは、個々の条件によって変わるため、自身のマンションの査定額を知りたい場合は、GMO不動産査定のような無料で利用できる一括査定サービスを活用しましょう。

「3000万円で購入したマンション」3つのケースと現在価値

具体的にどのようなマンションがいくらになるのでしょうか。

「過去に3,000万円で購入した」という条件は同じでも、購入時期やエリアによって現在の価値は大きく異なります。

代表的な3つのパターンで、現在の価値をシミュレーションしてみましょう。

ケース 物件タイプ(購入時期) 当時の
価格
現在の
推定価格
想定される
資産価値の変化
① 首都圏郊外 ファミリータイプ
(2005年頃購入/築20年)
3,200万円 3,000〜
3,500万円

価格維持
② 地方中核都市 駅近・好立地
(2015年頃購入/築15年)
2,980万円 4,000〜
4,500万円

約1.3〜1.5倍
③ 東京都心 コンパクト
(2010年頃購入/築25年)
3,100万円 5,000〜
6,000万円

約1.6〜2.0倍

ケース①2005年前後に買った「首都圏郊外」の新築ファミリータイプ

シミュレーションの条件
  • 物件タイプ:首都圏郊外の新築ファミリータイプ
  • 購入価格:新築 3,200万円(75㎡ / 3LDK / 徒歩15分)
  • 購入時期:2005年前後
  • 築年数:築20年

本来、この条件ならば2,000万円程度まで下がるのが一般的です。

しかし2025年現在、新築価格の高騰により、ファミリータイプの中古マンションは郊外であっても価値が高くなっています。「新築は無理だが、家族で住める広くて手頃な中古マンションが欲しい」という需要がこの築年数帯に集中するためです。

それゆえ、購入時と同水準の3,000万円~3,500万円前後で成約するケースは珍しくないでしょう。

ケース②2015年前後に買った「地方中核都市」の駅近タイプ

シミュレーションの条件
  • 物件タイプ:地方中核都市の駅近タイプ
  • 購入価格:中古・築浅 2,980万円(70㎡ / 3LDK / 徒歩5分)
  • 購入時期:2015年前後
  • 築年数:築15年前後

本来、この築年数ならば購入価格から2〜3割程度は値下がりするのが一般的です。

しかし、札幌、仙台、名古屋、大阪、福岡などの地方中核都市ではこの10年で中心部の再開発が急速に進み、利便性の高い「駅近物件」の価値が急騰しています

「将来の資産価値を考え、車社会の郊外よりも駅前を選びたい」という人が集まっているためです。

それゆえ、地方中核都市の駅近タイプなら4,000万円~4,500万円台で成約する可能性があります。

ケース③2010年前後に買った「都心」のコンパクトマンション

シミュレーションの条件
  • 物件タイプ:都心のコンパクトマンション
  • 購入価格:中古 3,100万円(45㎡ / 1LDK / 都心部)
  • 購入時期:2010年前後
  • 築年数:築25年前後

本来、これだけ築年数が経っていれば、価格は大きく下がるのが一般的です。

しかし2025年現在、都心のマンション人気はすごく、古くても価格が上がり続けています。「とにかく便利な場所に住みたい」という一人暮らしやDINKSからの人気に加え、「投資のために買いたい」という人も集まっているためです。

そのため、3,000万円のマンションが5,000万円~6,000万円前後で売れることもあるでしょう。建物が古くても「場所が良い」というだけで価値が決まる、もっとも値上がりしやすいパターンと言えます。

買ったマンションの売却相場を調べる方法

お持ちのマンションが良い条件で売却できる可能性があると分かったら、次は具体的な相場を調べてみましょう。

ここでは、自分でざっくりとした相場を調べる方法と、マンションの条件や周辺環境などを考慮した相場を知る方法を紹介します。

不動産ポータルサイトで周辺の売り出し価格を見る

SUUMOやat homeなどのポータルサイトで、自分のマンションと同じエリア、似たような広さ・築年数の物件が「いくらで売りに出されているか」をチェックします。

ただし、不動産ポータルサイトで確認できるのはあくまで「売り出し価格(希望価格)」であり、実際に売れる価格(成約価格)とは異なります。

基本的に、売り出し価格はそのエリアの相場感を反映したものですが、成約価格で判断したい場合は次に紹介するレインズや不動産情報ライブラリのデータをチェックしましょう。

レインズ・マーケット・インフォメーションで取引価格を見る

不動産流通機構が運営する「レインズ・マーケット・インフォメーション」では、実際に取引された成約価格のデータを閲覧できます。

個人情報保護のためマンション名は伏せられていますが、「地域・広さ・築年数」から、より現実に近い相場感をつかめます。

不動産情報ライブラリで取引価格を見る

国土交通省が2024年より運営する「不動産情報ライブラリ」でも、過去の取引価格情報を検索可能です。

レインズに比べてデータ反映に少しタイムラグがありますが、地図上から直感的に探せるのが特徴です。また、過去数年分の取引履歴を確認できたり、学区や都市計画情報を重ねて表示できたりと、多角的な情報収集が可能です。

AI査定や一括査定サイトを活用する

ポータルサイトやデータベースで見られるのは、あくまで「地域全体の相場(平均値)」です。実際には、同じマンションでも「何階か」「角部屋か」「内装の状態」によって、価格は数百万円単位で変わります。

マンションの価値をピンポイントで知りたい場合は、Web上で完結する査定サービスが便利です。

「査定に出したら売らないといけないのでは?」と不安に思うかもしれませんが、査定=売却ではありません。「まずは今の価値を知っておきたい」「良い値段がつくなら考えたい」という段階での利用も一般的です。

Web上でかんたんな入力をするだけで、複数の不動産会社にまとめて査定を依頼できます。

各社の査定額を見比べることで、「安く買い叩かれるリスク」も防げます。売るかどうかは、金額を見てから決めても大丈夫です。

注意!売却額そのままが手元に残るわけではない

仮にマンションが3,000万円で売れるとして、3,000万円が丸々手に入るわけではありません。

売却にはさまざまな諸費用がかかります。手取り額(手元に残る現金)を把握しておかなければ、住み替えなどの資金計画が狂ってしまう恐れがあります。

どの程度の諸費用がかかり、どの程度の手取り額になるのかをチェックしましょう。

売却にかかる諸費用と税金の内訳

マンションの売却時にかかる主な費用は以下のとおりです。

内訳 内容
仲介手数料 売却価格200万円以下:売却額×5%+6万円+消費税
売却価格200万円超~400万円以下:売却額×4%+6万円+消費税
売却価格400万円超:売却額×3%+6万円+消費税
印紙税 売買契約書に貼る印紙代
(1万円〜3万円程度)
登記費用 抵当権抹消登記など+司法書士報酬
(2万円〜3万円程度)
譲渡所得税 売却益が出た場合にかかる税金
※3,000万円特別控除の特例を使えば、多くの場合は非課税になります

このうち、不動産会社に支払う仲介手数料が高額で、マンションの売却価格によって金額が変動します。

ざっくりの目安として、諸費用・税金の総額は売却価格の約4〜5%と考えればよいでしょう。仮にマンションが3,000万円で売却できるなら120万円~150万円ほどの費用が必要ということになります。

手取り額シミュレーション

例として、3,000万円で購入したマンションが元値の3,000万円で売れた場合の手取り額をざっくり計算してみましょう。住宅ローンの残債は1,000万円あると仮定します。

項目 金額
① 売却価格 3,000万円
② 仲介手数料 ▲約106万円
③ その他諸費用
(印紙代・登記費用など)
▲約5万円
④ 住宅ローン残債 ▲1,000万円
⑤ 手取り金額 約1,889万円

このケースでは、ローンを完済した上で、約1,889万円もの現金が手元に残ることになります。

住み替えなどの計画のために現実的な金額を知りたい場合は、まずは不動産会社に査定額を出してもらいましょう。そこから諸費用(売却価格の約4〜5%を目安)を引いて、手元にいくら残るかを計算してみてください。

3000万で買った家を少しでも高く売るコツ

購入したマンションは、大事な資産であると同時に大切な生活拠点でもあります。「高く売れる」からと言って、すぐに売却を決断できるものではないでしょう。

しかし、将来的に売却するとしても、あるいは必要に迫られて手放すとしても、少しでも高く売りたいのが本音ではないでしょうか。

そこで、売却を決断する前に知っておくべき、少しでも高く売るためのコツについて解説します。

閑散期を避けて売りに出す

不動産取引には繁忙期(2〜3月)と閑散期(1月、8月)があります。

以下のグラフは首都圏の中古マンションの成約件数をあらわしたもので、特に2~3月の成約件数が多いと分かります。

成約件数と成約単価の推移を示した図
※引用元:Market Watch サマリーレポート2025年10月度|レインズ

買う人が少ない時期に売り出すと、値下げを余儀なくされる可能性があります。

今のうちに査定等の準備を進め、需要が高まるタイミングに合わせて売りに出すことで、不要な値下げをせずに済みます。

遅くとも半年前から売却活動を始める

マンション売却は、売り出しから成約まで平均して3〜6ヶ月かかります。

「来月までにお金が必要」といった売り急ぎは、足元を見られて安く買い叩かれる可能性が高くおすすめできません。

できる限り余裕を持って動きはじめましょう。

信頼できる不動産会社を選ぶ

もっとも重要なのがパートナー選びです。

「3,000万円で買ったマンション」の価値を正しく評価できるかどうかは、不動産会社の実力に依存します。

A社は「築年数が古いので2,500万円ですね」と言うかもしれません。しかし、B社は「このエリアは今人気が高まっているので、強気の3,200万円でいきましょう」と提案してくれるかもしれません。

そのマンションのことや周辺地域のことなどに詳しく、価値をしっかり買い手に伝えてくれる、信頼できる不動産会社や担当者を見つけることが大切です。

この違いを見定めるために、最初から1社に絞らず、複数の会社に査定を依頼し比較することをおすすめします。

まとめ

2025年現在、3,000万円で購入したマンションは、築年数が経っていても購入時と同等、あるいはそれ以上の価格で売れる可能性があります。

売るか売らないかは、査定額を見てから決めても遅くありません。

まずは「GMO不動産一括査定」などで、あなたのマンションに今いくらの値段がつくのか、現状を確認することから始めてみてはいかがでしょうか。

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