GMO不動産査定

空き家の査定には、机上査定・訪問査定・AI査定などの方法があります。なかでも、老朽化や残置物がある空き家は、現地の状態によって査定額が変わりやすいため、訪問査定で確認してもらうのが基本です。

ただし、1社だけの査定では、その金額が高いのか安いのか判断しづらいものです。そこで役立つのが、無料の一括査定です。

  • 複数の不動産会社へ一度の入力でまとめて査定を依頼できる
  • 各社の査定額を並べて比較できる
  • 空き家の売却に強い会社を見つけやすい
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無料の一括査定なら、手間をかけずに空き家の相場感をつかめるよ!

この記事では、空き家査定の方法や売却までの流れ、業者の選び方、おすすめの査定・買取業者、必要書類や事前準備までを解説します。

この記事のポイント

  • 空き家の査定から売却完了までは、一般的に6ヶ月〜1年が目安
  • 業者選びでは、空き家の売却実績と査定根拠の明確さを確認する
  • 訪問査定では、登記簿謄本や固定資産税納税通知書などがあるとスムーズ
  • 相続した空き家は、2024年4月に義務化された相続登記を先に確認する
  • 相場はレインズ・マーケット・インフォメーションや国土交通省の不動産情報ライブラリで確認できる
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空き家査定の方法

空き家の査定方法には、主にAI査定・机上査定・訪問査定があります。おおまかな相場を知るだけならAI査定や机上査定でも足りますが、実際に売却を進めるなら訪問査定まで受けておくとよいでしょう。

空き家は、築年数や面積だけでは価格を判断しにくい不動産です。建物の傷み具合、残置物の量、境界の状況、周辺環境などによって査定額が変わるため、現地確認の有無が重要になります。

費用 目安日数 精度
AI査定 無料 即時 個別の瑕疵は反映されにくい
机上査定 無料 数時間〜翌日 概算
訪問査定 無料 1〜2週間 実勢に近い

売却価格の目安を知る段階であれば、不動産会社の無料査定から始めるケースがほとんどです。

AI査定

空き家のAI査定のイメージ

AI査定は、相場の目安をすぐに知りたいときに便利な方法です。

過去の取引データなどをもとにAIが概算価格を算出するため、サービスによっては匿名・即時で結果を確認できます。査定を依頼する前に、まず相場感だけ知りたい場合に使いやすい方法です。

  • 使うデータ:所在地・面積・築年数などの物件情報と過去の取引データ
  • 結果までの目安:即時〜数分
  • 向いている場面:依頼前に、まず相場感だけつかみたいとき
  • 注意点:個別の瑕疵や残置物は反映されにくく、実際の価格とずれることがある

AI査定は空き家ごとの個別事情を細かく反映するのが苦手です。雨漏りやシロアリ被害、残置物の量などは価格に影響するため、正確な価格を知りたい場合は机上査定や訪問査定もあわせて依頼するとよいでしょう。

机上査定

空き家の机上査定のイメージ

机上査定は、空き家のおおよその価格帯を知りたいときに向いている査定方法です。

所在地・面積・築年数などの物件情報と、周辺の取引事例をもとに概算価格を出します。現地確認がないため、数時間〜翌日ほどで結果を受け取れる手軽さがあります。

  • 使うデータ:所在地・面積・築年数・周辺の取引事例
  • 結果までの目安:数時間〜翌日
  • 向いている場面:まず価格帯だけ知りたいとき
  • 注意点:空き家は状態の差が大きく、実際の売却価格とずれることがある

ただし、机上査定だけでは建物の傷みや残置物の量までは細かく反映されません。売却を具体的に考えている場合は、机上査定で相場感をつかんだうえで、訪問査定に進むと判断しやすくなります。

訪問査定

空き家の訪問査定のイメージ

空き家を本格的に売却するなら、訪問査定を受けるのが基本です。

訪問査定では、担当者が現地を見て、建物の劣化、設備の状態、残置物、境界、周辺環境などを確認します。書類やデータだけでは分からない部分まで見てもらえるため、実際の売却価格に近い査定額を把握しやすくなります。

  • 使うデータ:現地で見る建物・設備の状態、残置物の量、境界、日当たり、周辺環境
  • 結果までの目安:依頼から1〜2週間
  • 向いている場面:本格的に売却を進めたいとき
  • 注意点:訪問の日程調整が必要で、机上査定より結果まで時間がかかる

特に、長く住んでいない実家や管理が行き届いていない空き家では、現地を見ないと価格を判断しにくい部分があります。査定書を受け取ったら、金額だけでなく、取引事例や価格の根拠が示されているかも、あわせて確認しておきましょう。

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まず相場感をつかむならAI査定、本格的に売るなら訪問査定、と使い分けるといいよ。

空き家査定から売却までの流れ

空き家査定から売却までの流れ

空き家の売却は、査定から引き渡しまで、次のような流れで進みます。全体の期間は、一般的に6ヶ月〜1年が一つの目安です。

  1. 査定で価格を把握する
  2. 媒介契約を結ぶ
  3. 売却活動を行う
  4. 売買契約を結ぶ
  5. 決済・引き渡しを行う

相続した空き家を売却した場合は、売却した翌年に確定申告が必要になることもあります。あらかじめ流れを把握しておくと、準備すべきことや確認すべきことが見えやすくなります。

1. 机上査定・訪問査定で価格を把握する

最初に行うのは、空き家の価格を把握することです。

まず机上査定でおおよその金額を知り、売却を具体的に進める段階で訪問査定を受けます。空き家は傷みや残置物の状態によって価格が変わりやすいため、現地確認を受けることで、より現実に近い金額を把握できます。

  • 複数の不動産会社に机上査定を依頼する
  • 気になる会社に訪問査定を申し込む
  • 現地で建物・土地の状態を確認してもらう
  • 提示された査定額と根拠の説明を受ける

机上査定と訪問査定で金額に差が出ることもあります。最終的な判断は、訪問査定の結果を基準にすると売却価格の見通しを立てやすくなります。

2. 媒介契約を結んで売却活動を始める

査定額と担当者の説明に納得できたら、不動産会社と媒介契約を結びます。

媒介契約とは、不動産会社に売却の仲介を正式に依頼する契約です。契約後は、不動産会社が広告掲載や購入希望者への案内、内覧対応、条件交渉などを進めます。空き家では、売主が遠方に住んでいて内覧に立ち会えないケースもあるため、鍵の管理や内覧時の解錠をどこまで任せられるか、契約前に確認しておくと安心です。

専任媒介なら販売状況の報告を受けられるため、離れて暮らしていても売却の進み具合を把握しやすくなります。

依頼先を決めてから売却活動に入るまでは、次の流れで進みます。

  • 査定額と説明内容を確認して依頼先を決める
  • 不動産会社と媒介契約を結ぶ
  • 広告掲載やポータルサイトへの登録で買主を募る
  • 内覧対応や条件交渉を進める

売却活動の期間は、一般的に3〜6ヶ月が目安です。空き家は室内が見やすいほど印象が良くなるため、内覧前に片付けや簡単な清掃をしておくと売却活動を進めやすくなります。

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空き家は内覧前に換気しておくと印象が変わるんだ。

3. 売買契約を結び引き渡す

買主が決まったら、売買契約を結びます。空き家では、引き渡しまでに残置物の撤去や、電気・水道などの契約状況の確認、鍵や関係書類の準備を進めておくと、決済当日に慌てずに済みます。

遠方にある空き家なら、引き渡し当日の立ち会い方法も、不動産会社と早めに相談しておくと安心です。

契約後は、決済日に残代金を受け取り、物件を引き渡します。決済では、代金の受け取りと所有権移転の手続き、鍵の引き渡しなどを同時に行うのが一般的です。

買主との契約から引き渡し、その後の確定申告までは、次の流れで進みます。

  • 買主と条件を合意して売買契約を結ぶ
  • 手付金を受け取る
  • 決済日までに必要書類を準備する
  • 決済で残代金を受け取り、物件を引き渡す
  • 必要に応じて、売却の翌年に確定申告を行う

相続した空き家を売却した場合は、一定の要件を満たすと税負担を軽くできる特例を使えることがあります※1※2。代表的なのが、譲渡所得から最大3,000万円を差し引ける「空き家の3,000万円特別控除」と、支払った相続税の一部を取得費に加えられる「取得費加算の特例」です。

なお2026年7月時点で、3,000万円特別控除は2027年(令和9年)12月31日までの売却が対象で、様々な要件があります。2024年(令和6年)1月1日以後の譲渡では、相続人が3人以上の場合の控除額は最大2,000万円となります。

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特例には要件や期限があるから、対象になるかどうかは、税務署や税理士などの専門家に確認しておくと確実だよ。

空き家査定業者の選び方

空き家査定業者の選び方

空き家の査定業者は、空き家や訳あり物件の売却実績があるか、複数社を比較できるか、査定額の根拠を明確に示してくれるかで選びます。

空き家は通常の住宅よりも、建物の状態や権利関係、残置物の有無などが価格に影響しやすい不動産です。経験のある会社に依頼したほうが、物件の状態に合った売却方法を提案してもらいやすくなります。

観点 確認すること ねらい
空き家の売却実績 空き家・訳あり物件の取扱実績が豊富か 状態に応じた価格提案が期待できる
複数社の比較 3〜5社に査定を依頼して価格と対応を比べる 査定額が妥当か判断しやすくなる
査定額の根拠 取引事例や算出根拠を示してくれるか 納得感があり、トラブルを避けやすい

空き家の売却実績で選ぶ

空き家や訳あり物件の取扱実績が豊富な会社を選ぶと、物件の状態に合わせた提案を受けやすくなります。

たとえば、老朽化が進んだ家や残置物が多い家、再建築不可の土地に建つ家などは、通常の不動産と同じようには売れないことがあります。こうした物件に慣れている会社であれば、仲介で売るべきか、買取を検討すべきかといった判断もしやすくなります。

実績を確認するポイント

会社サイトの売却事例、対応できる物件の種類、空き家や相続不動産の専門ページがあるかを確認します。

実績が生きる場面

老朽化・残置物・再建築不可・共有名義など、通常の物件より評価や調整が難しいケースで差が出やすくなります。

複数社の査定を比較する

査定は1社だけで決めず、複数社に依頼して比較すると、金額の妥当性を判断しやすくなります。

同じ空き家でも、不動産会社によって査定額や提案内容が変わることがあります。会社ごとに得意なエリアや物件の種類、販売方法が違うためです。

  • 依頼する社数の目安:3〜5社
  • 比べる観点:査定額・説明のわかりやすさ・対応の速さ
  • 組み合わせ方:全国対応・地域密着・買取専門をバランスよく選ぶ

査定額が高い会社ほどよいとは限りません。極端に高い金額を提示された場合は、なぜその価格で売れると考えているのか、根拠まで確認してから判断するとよいでしょう。

査定額の根拠を確認する

査定額を見るときは、「なぜその金額になったのか」を確認することが大切です。

根拠があいまいなまま高い金額を提示されると、売却活動を始めてから大幅な値下げを求められることがあります。納得して依頼するためにも、参考にした取引事例や価格の算出方法を説明してもらうことが大切です。

  • 確認する内容:査定額の算出根拠、参考にした取引事例
  • 目安になるもの:査定書に取引事例の図面や根拠があるか
  • 注意したい点:ページ数や書類の厚さは精度の指標にならない

査定書のページ数や見た目ではなく、価格の根拠が具体的に示されているかが大切です。

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査定額の理由をきちんと説明してくれる会社だと安心なんだ。

おすすめの空き家査定・買取業者

おすすめの空き家査定・買取業者

空き家や訳あり物件の査定・買取に対応する会社には、全国対応の買取会社から地域密着型の会社が存在しています。

ここでは老朽化・再建築不可・相続で引き継いだ実家など、一般の仲介では扱いにくい空き家に対応する会社を中心に紹介します。

株式会社AlbaLink(空き家買取隊)

株式会社AlbaLink(空き家買取隊)の公式サイト

  • ゴミ屋敷・老朽化・再建築不可など、他社が扱いにくい空き家も現状のまま買取に対応
  • 買取のため、仲介手数料がかからない
  • 解体や残置物の処分をしてから売る必要がない

株式会社AlbaLinkは、東証グロース市場に上場する不動産会社です。全国の空き家を対象に、買取相談を受け付けています。

老朽化やゴミ屋敷など、一般の仲介では売りにくい空き家をそのまま手放したいときの相談先になります。

運営会社 株式会社AlbaLink
対応エリア 全国
費用 仲介手数料なし(買取のため)

株式会社クラシア

株式会社クラシアの公式サイト

  • 資産運用型マンションの販売・賃貸管理・リノベーション・不動産買取を展開
  • 自社で直接買い取り、再販する体制がある

株式会社クラシアは、東京近郊で不動産事業を幅広く手がける会社です。マンション販売や賃貸管理に加え、買取にも対応しています。

空き家になったマンションの活用や売却について、売却先を探す前の段階から相談したいときの選択肢になります。

運営会社 株式会社クラシア
対応エリア 東京近郊
事業内容 マンション販売・賃貸管理・リノベーション・買取

idea株式会社

idea株式会社の公式サイト

  • 東京・神奈川・千葉・埼玉の首都圏に特化
  • 空き家や相続した不動産の売却相談に対応
  • 仲介と買取の両面から売却方法を提案
  • 査定の回答は最短翌日

idea株式会社は、首都圏に特化して不動産売却をサポートする会社です。空き家・相続不動産・収益物件などについて、仲介と買取の両方から売却方法を提案しています。

売り方を決めきれない段階で、首都圏の空き家や相続不動産について早めに相談したいときの候補になります。

運営会社 idea株式会社
対応エリア 東京・神奈川・千葉・埼玉
査定回答 最短翌日
対応物件 空き家・相続不動産・収益物件など

株式会社アース・スカイ

株式会社アース・スカイの公式サイト

  • 違法建築・再建築不可・事故物件など、訳あり不動産の買取に対応
  • 中古戸建てのリフォームも手がける
  • 状態や経緯により敬遠されやすい物件も相談できる

株式会社アース・スカイは、東京都港区に本社を置き、訳あり不動産の買取や中古戸建てのリフォームを手がける会社です。

一般の仲介では敬遠されやすい空き家を、買取で手放したいときの相談先になります。

運営会社 株式会社アース・スカイ
所在地 東京都港区
対応内容 訳あり不動産の買取・中古戸建リフォーム

株式会社ドリームプランニング

株式会社ドリームプランニングの公式サイト

  • 底地・借地・再建築不可・市街化調整区域・共有持分などに対応
  • 権利関係が複雑な不動産の買取と再生を手がける
  • 傾斜地や私道に接する土地など、扱いが難しい不動産も相談できる

株式会社ドリームプランニングは、横浜市に本社を置き、権利関係が複雑な不動産の買取と再生を手がける会社です。

相続した空き家に借地や共有持分がからむなど、権利関係が入り組んで売り方に迷うときの相談先になります。

運営会社 株式会社ドリームプランニング
所在地 横浜市
対応内容 権利関係が複雑な不動産の買取・再生

株式会社フリースタイル

株式会社フリースタイルの公式サイト

  • 空き家相談士による無料相談と売却査定に対応
  • 墨田・江東・葛飾・江戸川の東京城東エリアを中心に対応
  • 千葉・埼玉・神奈川の物件にも個別に対応

株式会社フリースタイルは、空き家相談士が在籍し、東京城東エリアを中心に近隣県の物件にも対応する会社です。

管理に困っている実家などの空き家を、専門の相談士に相談しながら売却したいときの候補になります。

運営会社 株式会社フリースタイル
対応エリア 東京城東エリア(墨田・江東・葛飾・江戸川)中心+千葉・埼玉・神奈川
対応内容 空き家相談士の無料相談・売却査定

昭和建物株式会社

昭和建物株式会社の公式サイト

  • 杉並区・中野区を中心に地域密着で営業
  • 地元の相場に詳しく、不動産の売却相談に対応
  • 空き家の売却や相続後の相談にも対応

昭和建物株式会社は、杉並区・中野区を中心に長く営業している地域密着型の不動産会社です。地域の相場や取引事情に詳しい点が強みです。

杉並区や中野区の空き家について、地域の事情に詳しい会社へ売却や査定を相談したいときの候補になります。

運営会社 昭和建物株式会社
対応エリア 杉並区・中野区中心
対応内容 不動産売却・空き家の相談

株式会社リビングイン

株式会社リビングインの公式サイト

  • 相続対策や空き家になった実家の売却に対応
  • 東京都港区を拠点に相談を受け付け
  • 相続対策から売却まで一貫して相談できる

株式会社リビングインは、東京都港区を拠点に、相続対策や空き家の売却相談を行う会社です。

相続で引き継いだ実家が空き家になり、名義の整理や税金対策と売却を一緒に考えたいときの相談先になります。何から手を付けるか迷う相続直後の段階でも相談しやすい会社です。

運営会社 株式会社リビングイン
所在地 東京都港区
対応内容 相続対策・空き家の売却

空き家をまとめて相談できる査定ポータル

空き家対策フル活用の公式サイト

提携ポータル「空き家対策フル活用」は、空き家の買取・売却・査定から仲介・管理・解体までを同じ窓口でまとめて相談できるサービスです。公式サイトによると全国1200社の空き家業者が掲載されており、査定業者を1社ずつ探す手間を抑えられます。

  • 全国の空き家買取・査定業者を幅広く掲載
  • 買取・売却・査定・仲介・管理・解体まで相談できる
  • 複数社を比較しながら、物件の状態に合う相談先を探せる
サービス名 空き家対策フル活用
掲載社数 全国1200社
対応内容 買取・売却・査定・仲介・管理・解体

物件の所在地や状態を入力すると、条件に合う専門業者を絞り込んで相談できます。売却か管理かで迷っている段階でも、無料で複数社に問い合わせられる点が特徴です。

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売却か管理か迷っても、まとめて相談できると選びやすいね。

訪問査定で必要な書類

依頼する業者が絞れてきたら、訪問査定に向けて書類の準備も進めておきましょう。訪問査定では、登記簿謄本・固定資産税納税通知書・建築確認済証・間取り図・本人確認書類などがそろっていると、当日の確認がスムーズに進みます。

書類がすべてそろっていなくても査定は依頼できます。ただ、物件の名義や面積、建築時の情報が分かる資料があると、担当者が状況を把握しやすくなります。

書類 入手先 用途
登記簿謄本(登記事項証明書) 法務局 名義・権利関係の確認
固定資産税納税通知書 自治体から郵送 固定資産税評価額の確認
建築確認済証・検査済証 手元で保管(再発行不可) 適法に建てられたかの確認
間取り図・測量図 手元・法務局など 建物・土地の形状確認
本人確認書類 手元 本人確認
相続登記関連書類 法務局など 相続空き家の名義確認

登記簿謄本や間取り図があると、物件の情報を正確に確認しやすくなります。相続空き家は、名義確認のため登記関係の書類を先に用意しておくと、手続きが滞りません。

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書類が全部そろってなくても査定はできるよ。あると話が早いんだ。

訪問査定前の準備

訪問査定の前には、登記名義と権利関係の確認、売却相場の把握、建物の不具合、残置物、境界の状況を整理しておくと、落ち着いて査定に臨めます。

事前に情報をまとめておくと、担当者に状況を伝えやすくなります。査定額の根拠も確認しやすくなるため、売却判断の精度も上がります。

査定前に確認したいこと

名義・相場・不具合・残置物・境界を整理しておくと、担当者に状況を伝えやすくなり、査定額の根拠も確認しやすくなります。

登記名義と権利関係を確認する

まず確認したいのは、空き家の名義と権利関係です。

登記簿(登記事項証明書)を見れば、現在の名義人や抵当権の有無、共有名義かどうかを確認できます。相続した空き家では、名義が亡くなった方のままになっているケースもあるため、早めに確認しておきましょう。

  • 名義人(現在の所有者は誰か)
  • 抵当権など担保権の有無
  • 共有名義かどうか(共有者全員の同意が必要)

名義や権利関係が整理されていないと、買主が見つかっても売却手続きが途中で止まることがあります。相続した空き家は、名義変更(相続登記)が済んでいるかを先に確認しておくと円滑です。

相続登記は2024年4月1日から義務化され、取得を知った日から3年以内の申請が必要です※3。施行日より前に相続した空き家は、2027年3月31日が申請の期限です。

売却相場を自分で把握しておく

査定を受ける前に、周辺の売却相場を自分でも調べておきましょう。

相場を知らないまま査定額を見ると、その金額が高いのか低いのか判断しにくくなります。公的なデータベースを使えば、近隣で実際に取引された価格を無料で確認できます。

  • 国土交通省「不動産情報ライブラリ」(不動産取引価格情報)※4
  • レインズ・マーケット・インフォメーション(成約価格の情報)※5

実際の取引価格を見ておくと、査定額が相場から大きく離れていないかを判断しやすくなります。提示された金額に疑問がある場合も、担当者へ根拠を質問しやすくなります。

建物の不具合や瑕疵を整理しておく

雨漏りやシロアリ、建物の傾きなどの不具合は、査定時に正直に伝えることが大切です。長く空き家になっていると、所有者自身が不具合に気づいていないケースもあります。その場合は、分かる範囲で状況を伝え、気になる点は担当者に確認してもらいましょう。

不具合を隠したまま売却すると、引き渡し後に契約不適合責任を問われる場合があります。分かる範囲で構わないため、気になる点や過去の修繕履歴を事前に整理しておくと、あとから慌てずに済みます。

トラブルを避けるために整理しておきたいポイントは次のとおりです。

  • 雨漏りや水漏れの跡
  • シロアリ被害
  • 床のきしみや建物の傾き
  • 給排水管や設備の不具合
  • 過去の修繕履歴

査定額が下がることを心配して伝えないよりも、最初から共有しておいたほうが、売却後のトラブルを避けやすくなります。

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不具合は隠さず先に伝えたほうが、あとで困らないんだ。

残置物を片付けて室内を見やすくする

訪問査定の前には、できる範囲で家財や不用品を片付けておきましょう。

物が多いと、壁や床、設備の状態が見えにくくなります。室内を確認しやすい状態にしておくことで、査定もスムーズに進みます。

優先して片付けたい場所

水回り・収納・押し入れなど、設備や建物の状態を確認する場所を優先します。すべてを完璧に片付ける必要はありません。

大量の残置物がある場合

片付けが難しい場合は、そのままの状態でも査定を依頼できます。処分方法は査定時に担当者へ相談するとよいでしょう。

完全に空にする必要はなく、建物の状態が見える程度に整理できていれば十分です。片付けの負担が大きい場合は、無理をせず現況のまま相談する方法もあります。

境界や越境の有無を確認する

土地付きの空き家では、隣地との境界や越境の有無も確かめておきましょう。

境界があいまいなままだと、売却時に隣地とのトラブルにつながることがあります。査定前に現地を見て、境界標や越境物の有無を確認しておくと、後々のトラブルを防げます。

  • 境界標(杭やプレート)が現地にあるか
  • 樹木・塀・屋根などが越境していないか
  • 境界が未確定の場合、測量が必要かどうか

境界が確定していない場合は、測量が必要になることもあります。判断が難しいときは自己判断せず、不動産会社に相談しながら進めるとよいでしょう。

まとめ

空き家の査定は、机上査定・訪問査定・AI査定の違いを理解し、物件の状態に合う方法を選ぶことが大切です。相場をざっくり知りたい段階では机上査定やAI査定が役立ちますが、売却を具体的に進めるなら訪問査定まで受けておくと、売却の見通しを立てやすくなります。

空き家査定で押さえておきたい要点は、次のとおりです。

  • 机上査定・訪問査定・AI査定の使い分けを理解する
  • 空き家の売却実績がある会社を選ぶ
  • 複数社を比較し、査定額の根拠を確認する
  • 登記・必要書類・相場を事前に確認しておく
  • 不具合や残置物、境界の状況を整理しておく

相続した空き家は、名義変更(相続登記)が済んでいるかを先に確認しておくと、その後の手続きがスムーズになります。査定方法の選択、業者選び、書類準備を一つずつ進めていけば、空き家売却の判断もしやすくなるでしょう。

紹介した査定業者や「空き家対策フル活用」のようなポータルの中から、物件の状態やエリアに合う相談先を選んでいくとよいでしょう。査定から売却完了までは一般的に6ヶ月〜1年が目安です。

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西山雄介

西山雄介

■肩書:不動産ライター / ディレクター ■保有資格:宅地建物取引士 / マンション管理士 / 管理業務主任者 / 賃貸不動産経営管理士 / 日商簿記2級 / 2級ファイナンシャル・プランニング技能士 ■プロフィール: 不動産業界歴15年。新卒で東証プライム上場のマンションデベロッパーに入社後、計2社で新築・中古販売および管理業務に従事。実務現場を経て管理職も歴任し組織運営にも携わる。現在はその多角的な視点を活かし、実務解説から不動産投資、法律事務所案件まで、専門性の高いコンテンツ制作・ディレクションを行っている。